出版社内容情報
医療費が高騰し、反科学的感情が広まるアメリカで、「医療の自由」を掛け声に、リバタリアンとトンデモ?間医療と反ワクチン活動家が結集しコロナ禍に向かった先は......没入型取材で描きだす全米騒然のノンフィクション。
内容説明
医療費が高騰し、反科学的感情が広まるアメリカで、「医療の自由」を掛け声にリバタリアンとトンデモ民間医療と反ワクチン活動家が結集し、コロナ禍に向かった先は…没入型取材で描きだす全米騒然のノンフィクション。
目次
第1部 潜伏期(ラリー・ライトル、一九七二年;トビー・マッカダム、一九七六年 ほか)
第2部 前兆(ラリー・ライトルのレーザー光;トビー・マッカダムのサプリメント ほか)
第3部 激痛(ラリー・ライトルのレーザー光は人生をもたらす;トビー・マッカダムのサプリメントは制裁を受ける ほか)
第4部 回復(もしくは死)(ラリー・ライトルのレーザー光は終身型をもたらす;トビー・マッカダムのサプリメントはFDAに制裁を受ける ほか)
著者等紹介
ヘトリング,マシュー・ホンゴルツ[ヘトリング,マシューホンゴルツ] [Hongoltz‐Hetling,Matthew]
物語形式のノンフィクションと調査報道を専門とするジャーナリスト。ピュリツァー賞ファイナリスト、ジョージ・ポルク賞受賞、メインプレス協会ジャーナリスト・オブ・ザ・イヤー賞受賞など多くの受賞歴を持つ。アメリカ・バーモント州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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かもすぱ
9
前作『リバタリアンが社会実験してみた町の話』に続くノンフィクション。代替医療師たちの群像劇。魔法のような経験「唯一真実の治療法」をお裾分けしようとした人々が、悪意なく(適切な知識も無く)、科学的な治療から逸脱して、商売的にも一時的にうまくいってしまった顛末。ハーブ・癒しの光レーザー・酸性度・信仰・ヒル治療などがどんどん出てくる(ヒルの人はまだマシ)。リバタリアン要素と反ワクチン要素は終盤のみ。読み進めていくにつれてグレイトアメリカに頭抱える。医療の自由と制限・介入のバランスは本当に難しい話だと思った。2024/02/21