出版社内容情報
脳味噌の酢漬け、カタツムリ水、妖精の腿肉――。王から貧民まで、人はなぜそれを食べずにはいられなかったのか。歴史の中の禁断の味や、食されてきた文化的・社会的背景を解説。人間の飽くなき食欲をたどる。図版50点収録。
内容説明
奇食の定義は、文化や時代によっても変わる。現代人にとっては嫌悪を催させるとしか思えない食物も、かつてはおいしく賞味されていた。脳みその酢漬け、カタツムリ水、妖精の腿肉―こうした料理が登場した歴史的背景や、乱獲されたために絶滅にいたった生物、カエルや牡蛎の養殖など、人間の飽くなき食欲の歴史をたどる。
目次
1章 缶の中の死
2章 臓物の真実
3章 血への欲望
4章 妖精の腿のごちそう
5章 虫を召し上がれ
6章 酒池肉林
7章 絶滅するまで食べられて
8章 一杯いかが?
9章 田舎のごちそう
10章 危険を冒さねば牡蛎は食えぬ
著者等紹介
チャリントン=ホリンズ,セレン[チャリントンホリンズ,セレン] [Charrington‐Hollins,Seren]
ウェールズ在住の食物史家。薬草学を専門としていたが、料理と歴史への興味が高じてイギリスの食物史に取り組むように。テレビ・ラジオへの出演や、雑誌への寄稿多数。地方や農業の歴史、女性史、家政学、食事作法、第一次・第二次世界大戦中の銃後の国民生活などのテーマを専門的に扱う。歴史研究とともに、過去の料理の復元にも力を入れ、そのサンプルはイギリス中のカントリー・ハウスや博物館、城などで展示され、好評を博した
阿部将大[アベマサヒロ]
1976年生まれ。山口県宇部市出身。大阪大学文学部文学科英米文学専攻卒業。大阪大学大学院文学研究科イギリス文学専攻博士前期課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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