出版社内容情報
2000年の時を超え、いまもなお、文芸、絵画、音楽、演劇、映画、マンガ、アニメ、ゲームをはじめとするさまざまな創作にインスピレーションを与え続けている古代ローマの神話と伝説を美しい図版とともに紹介する。
内容説明
古代ローマ神話のルーツやギリシアとの関係、独自性、さらには文学への昇華、また天体名・曜日名、商品名等に広く取り入れられるなどさまざまな文化との関係を読み解く。図版・地図一八〇点。
目次
第1章 ローマの歴史と神話
第2章 最高神
第3章 小さな神々と神話の生き物
第4章 ローマの書
第5章 現世と神話の世界
第6章 ローマ神話の遺産
著者等紹介
ドハティ,マーティン・J.[ドハティ,マーティンJ.] [Dougherty,Martin J.]
ギリシア神話、北欧神話、ヴァイキング、ケルト人、古代の戦士、戦闘技術などさまざまなジャンルで執筆。元防衛コンサルタントであり、数多くの歴史番組に出演し、コンサルタントを務めてきた
龍和子[リュウカズコ]
北九州市立大学外国語学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ブルーツ・リー
5
ローマは、ギリシャの正統なる後継者になりたかったのだなあ、と再確認した。 「ローマ神話」と銘打っているが、殆どの神話はギリシャ神話を少し味付けしたくらいで、ベースは殆どがギリシャにある。 ローマが起る前の世界の中心がギリシャにあったから、その思想や神話を受け継いだ、世界の中心の国になるのだ。という意志が、こういう神話となって現れたのだと思う。 「物語百科」と書かれているが、辞典のような感じではなくて、ローマ神話の紹介とともに、ローマの歴史まで分かるような仕組みになっていて、一般向けに、非常に読み易い1冊。2023/01/20
とまとまと
0
軍神マルスの子、ロムルスとレムスから始まるローマの神話物語。概論から最高神、下級神、超自然的な生き物の説明に移り、神話に関連する重要な作家、果ては現代に残るローマの影響力に論はおよぶ。軍事も詳しいドハティーさんだけあって、最初の「ローマ軍の進化」は面白かった。図版が豪華、しかもわかりやすい説明つきで、このジャンルについて知りたい人にはよいと思う。 ・古代ローマの神話は、神々のもつ力と、神々への従順がテーマ。神々は時に残酷。 ・ローマでは慈悲より力が重要。 ・神々のナニを切り落とす話がよくある。 2023/02/01