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出版社内容情報
ニューハンプシャー州の田舎町にリバタリアン(自由至上主義者)が集団で移住し、理想の町をつくろうとした結果……米国で存在感を増すリバタリアンたちの思想と実践を描き社会に警鐘を鳴らす画期的ノンフィクション。
内容説明
ニューハンプシャー州の田舎町に集団で移住してきた自由至上主義者が、理想の町をつくろうとした結果…米国で存在感を増すリバタリアンたちの思想と暴走を没入型取材で描き出した全米騒然のノンフィクション。
目次
第1部 野生との境界(食べられた猫;厄介な課税;論理的なリバタリアン ほか)
第2部 不揃いな成長(ユートピアの開拓;火災の歴史;牧師は紫がお好き ほか)
第3部 無限の荒廃(猟師の群れ;襲撃のあと;密猟者の攻撃 ほか)
著者等紹介
ホンゴルツ・ヘトリング,マシュー[ホンゴルツヘトリング,マシュー] [Hongoltz‐Hetling,Matthew]
調査報道を専門とするフリーランスのジャーナリスト。ポピュラーサイエンス、フォーリンポリシー、USAトゥデイ、AP通信などに寄稿。2011年ジョージ・ポルク賞、2012年ピュリツァー賞ローカル報道部門ファイナリスト、メインプレス協会ジャーナリスト・オブ・ザ・イヤー賞など数々の受賞歴をもつ
上京恵[カミギョウメグミ]
英米文学翻訳家。2004年より書籍翻訳に携わり、小説、ノンフィクションなど訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
absinthe
168
ためになった!所はニューハンプシャの森の街グラフトン。リバタリアンのabsintheには耳が痛いが一つの事実。登場するのはレッセフェールどころかただのヒッピー。彼らに街を任せると何が起こるのか。税金に反対することで公共サービスは壊滅。道路は破断寸前、図書館も警察も消防署でさえ事実上の壊滅。熊が放置された結果は重く、やがて人にも被害が。双子のようにそっくりだった隣り合う2つの街、カナンとグラフトン。150年後、商店が並び図書館も2つあるカナンと荒れ放題のグラフトン。両者を分けたものはなにか。2023/08/21
榊原 香織
78
リバタリアン(自由主義者;トランプ支持者多し)が自由に住んだらクマが増えた2025/08/29
Sam
55
概念として知っていても具体的にイメージするのがなかなか難しい「リバタリアン」。本書を読んで「リバタリアン」がどんな人たちで、何を考えてどんな行動をしているのかが少しはイメージが持てるようになった。本書に登場する「リバタリアン」は人々が自由に生きていたアメリカ黎明期のようなユートピアの再興を夢見て行動を起こすが、「自由」を絶対的に信奉し税金も行政サービスも拒絶する彼らの取組の結果は果たして・・・興味深い本ではあったが、登場人物が多いうえに時を行ったり来たりするのでなかなか勢いに乗って読めないのが難点。2022/03/06
ばんだねいっぺい
32
これは、勉強になる。もし、まちの住民の大半がリバタリアンだったら、どうなるの?というルポ。但し、本書は、無政府主義っぽいリバタリアンの話ではないか。こういう思想の限界の象徴としてアメリカクロクマが出てくるのがおとぎ話めいているが現実だ。2022/06/26
くさてる
27
どんな種類の規則も望まず、税金も政府も求めていない自由主義者たちがニューハンプシャーの田舎町に住み着き、自分たちの理想のコミュニティを作ろうとした顛末と、人間を襲い、人間の思うようにならない野生の熊との関係を描いたノンフィクション。登場人物も多く、なおかつアメリカの政治史や政治に詳しくないので、読み進めるのはなかなか難しかったけど、面白い。理想を現実とするのはほとんどおとぎ話の世界のようで、だからこそちょっと不条理小説のような読み心地もある。ネトフリとかのドキュメンタリーで観たいなと思いました。2022/09/21