出版社内容情報
人類は移動によって「進化」してきた。あらたな50年は困難に直面しながらもフレキシブルに多様化し、国境なき人類は文明3.0を迎える。厖大なデータと世界各地で得た見聞をもとに導く未来像。ポスト・コロナの新『「接続性」の地政学』。
内容説明
日本はいかにして「移民大国」となるのか。わたしたちは文明3.0を受け入れられるのか。世代間・文化間の衝突、自由経済の行方、監視社会、資源戦争…つきない課題のなかから光明を見出すために。『フィナンシャル・タイムズ』ベストブック2021!
目次
第6章 地域をつなぐ地域
第7章 北方主義
第8章 「南」は生き残れるのか?
第9章 アジア人たちがやってくる
第10章 太平洋アジアの後退と再生
第11章 量子のように動き回る人々
第12章 都市がもたらす平和
第13章 文明3.0
著者等紹介
カンナ,パラグ[カンナ,パラグ] [Khanna,Parag]
グローバル戦略家。ジョージタウン大学外交学部で学士号、同大学大学院で修士号、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)にて博士号を取得。エスクァイア誌の「21世紀で最も影響力のある75人」のひとりに選出された
尼丁千津子[アマチョウチズコ]
英語翻訳者。神戸大学理学部数学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
23
気候変動により土地の価値が変わる話は言われたら当たり前の話なのですが、すごく印象に残る話でした。また日本が移民から見ると魅力的というのもまあそうなのだろうと感じました。しかし事実はよく知らないのですが、日本にはまだ増加する移民を如何にして国力の増進に繋げていくのかの長期的戦略は検討されていないのではないかなというイメージがあり、そこを確立しないと更なる移民政策や国力に結びつかないようにも感じました。2024/08/27
takao
2
ふむ2024/09/28
パパ
1
著者はインド人でドバイで育ちアメリカで修士号を、イギリスで博士号を取ったグローバルなキャリアを持つグローバル戦略家。 気候変動と先進国の少子高齢化による人口構成の歪みはグローバルな移動によって是正されるとの考え方。気候変動で居住性が上がり生活や子育てに適した社会ができている国に、移民が入ることで持続可能な社会が再構築される。カナダや北欧、そして日本も移民の受け入れ先として適した国だ。悲観論ではなく新たな挑戦が必要だ。2023/11/03
ゼロ投資大学
0
世界人口が飽和する中で、魅力的な国や地域にして世界中から人を惹きつけることが求められる。仕事や教育、医療など生活における重要なインフラをクオリティの高いものにしていくことが欠かせない。2023/10/19
ひでさん
0
移動してくる人に魅力的な地域であることも大事。この本にある日本は、国民である我々にはあまり実感がないが、外から見ると魅力的な部分もあるのだろう。この著書が発行されて以降、世界情勢は変わり、日本は原料とエネルギー高、更に円安によってとても弱っている。 また、シベリアやカナダと言った現在住むのに適さない環境で温暖化が進むことで今後の穀倉地帯になり、新たな人口の引受先になるというのは現時点から温暖化を許容している印象。同じく東南アジアからの人々の移動先での仕事がエッセンシャルワークに限定されている印象も受けた。2022/07/30
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