出版社内容情報
詐欺師の一味として生きてきた孤児のローズ。放蕩者の貴族を新たな標的にしたが誤ってカーヴァー伯爵邸におしかけてしまう。田舎に帰るところだった伯爵は、ローズを旅の道連れにし、婚約者のふりをさせようとひらめいて...
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aiko
3
深い失意に沈む伯爵と女詐欺師という一見あり得ない組み合わせですが、ユーモアと丁寧な心情描写で綴られる素敵なおとぎ話でした。キス止まりのクリーンなロマンスです。 ツッコミどころはありつつもナイーヴな二人をいつしか応援してしまいますね。そしてあらすじで少し損している感がある。2023/05/21
ユキタ
2
女詐欺師と傷心を誤魔化して生きる伯爵の恋物語。伯爵、傷心を終盤ギリギリまでずっと抱えててもうじれったいったら!女詐欺師も生まれ育ちのせいで自立心旺盛すぎてすぐ出奔するので、あのふたりを大らかに見守った伯爵の家族の器が立派すぎると感心しきり。2023/09/13