出版社内容情報
社交界デビューに失敗したロッティは26歳になっても独り身。どうしても嫌いな侯爵の息子と縁談をむりやり進められそうになり、かつて振られた相手のイーサンに偽の婚約者になってもらい逃げようとするが……
内容説明
仕事のため郊外の村に来ていたイーサンが滞在する宿屋に、馬車で怪我をしたという女性が飛び込んできた。彼女は七年前に親しくなりかけたもののひどい決裂のしかたをしたロッティだった。当時のイーサンは急に子爵の地位と貧しい領地を継がされ、苦労していた。社交界にデビューしたばかりのロッティと出会い、接近したが、彼女の父親に財産狙いだと罵倒されて傷ついた彼は、知人に「あんな紙人形のお姫様は願い下げだ」と強がってみせた。その言葉が広まってゴシップとなり、彼女はいまだ独身。イーサンは昔の失言を心から詫びる。そして、どうしても意に染まない縁談を進められ悩んでいたロッティに、いったん自分と婚約したふりをして、頃合いを見て解消すればいいと言い出した。こうして偽の婚約を発表した二人だが…
著者等紹介
ベネット,ベサニー[ベネット,ベサニー] [Bennett,Bethany]
アラスカの小さな漁師町で育つ。現在はアラスカ北西部に住む。『復縁は甘くひそやかに』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たまきら
25
あはは、面白かったです。ひょんなことから貴族になってしまったスコットランドの羊飼いさんが、伯爵令嬢によろめくも交際を父親から拒否され、酔った勢いで彼女を侮辱するというおバカかげん。その後が心を入れ替え一生懸命働いてきた彼が七年ぶりに血まみれの彼女に再会し…といった出だしですが、とにかく女子が有能で素敵です。辛い思いをしてきた人に再出発のチャンスを与えようとする二人は高潔で、とても素敵でした。続きも気になります!2021/07/08
ち~
21
伯爵令嬢ロッティと、スコットランドで羊飼いをしていたが突然子爵位を継ぐことになったイーサン。イーサンの心無い言葉による醜聞でロンドンを去ったロッティ。5年後、2人は再会。愛のない別居結婚を望むロッティと、愚かだった過去を悔い、真面目で誠実に変わったイーサンの利害が一致し、偽りの婚約をする。意地を張らずに自然にお互いを認め合う2人も良いけど、2人を支えるアガサ、ダーリン、カル、コナー達も良い。モンタギューの下衆ぶりが想像以上だった。このお仕置きはなかなかエグい。カルの妹と海賊が出会ったら面白そうなんだけど…2022/09/18
KAZU@ 《フィフティシェイズ・フォーエバー》
20
ヒーローもヒロインも好感が持てる。なのでこの二人なら、困難にぶち当たろうが邪魔が入ろうが、絶対乗り越えられると安心して読んでいられる。もう少しHOTシーンが多いと更に良かったかな(≧▽≦) エビローグにチラッと出てきた、ハーロー船長とカルヴィンの妹のロマンス書いて欲しいな…2021/04/26