出版社内容情報
入港する大型帆船に歓声があがるなか爆発音が。直後男性が豪邸のルーフバルコニーから転落した。その胸には矢が刺さっていて・・・。
内容説明
白い帆をはためかせ、隊列を組んで堂々と港にはいってくる大型帆船たちに大歓声があがる。港町チャールストンで開催された大規模なボートパレードを、セオドシアは豪邸のルーフバルコニーから見下ろしていた。海は最高に幸せな気分にしてくれる。ところが突然、大きな爆発音が。これも催し物の一部?船の祝砲?その直後、観客の男性がバルコニーから転落。胸には矢が刺さり亡くなっていた。男性は銀行の大物で、アンティーク銃の収集家としても有名な人物。いったい彼の死を望んだのは誰?セオドシアはさっそく捜査に乗り出すものの、つきあいはじめたばかりのライリー刑事のせいで、いつもとはどうも勝手がちがい…!?
著者等紹介
チャイルズ,ローラ[チャイルズ,ローラ] [Childs,Laura]
広告代理店でライター兼プロデューサー、さらに自らが設立したマーケティング会社のCEO兼クリエイティブ・ディレクターを務めたのち、シナリオライターになる。その後ミステリ作家を目指し、2001年に“お茶と探偵”シリーズ1巻『ダージリンは死を招く』でデビューし、人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aoringo
76
期限がギリギリだったので慌てて読んだ。いつものように序盤に殺人事件が起こりセオドシアが素人探偵として捜査を始める。最後に犯人が一方的に自滅して、え今までの推察は...となるお決まりのパターン。それにしても色々な設定を考えるなあ。今作では日本の文化が紹介されていた。麦茶は馬に飲ませる怪しい液体だって...2022/04/16
けろりん
54
港に新旧の帆船が優雅に行き交い、夜空に花火か打ち上げられる歴史と伝統の街チャールストン。美しい宵のイベントを楽しんでいたセオドシアは、またも殺人事件に遭遇してしまいます。無惨に亡くなった銀行の重役の死の真相を巡り、ヘリテージ協会理事の選出、故人と離婚調停中だった妻と、愛人と目される女性の対立…。山ほどの問題と疑惑の渦に巻き込まれるどころか、自ら飛び込んで行く我らがヒロイン。正直、謎解きはそれ程意外性はありませんが、登場人物のクセの強さ、お茶とティーフードの魅力だけでも、ぐいぐい惹き付けられるシリーズです。2022/06/02
本木英朗
18
現代アメリカミステリ作家のひとりであるローラ・チャイルズについては、俺は当然今回が初めてである。港町チャールストンで開催された大規模なボートパレードを、セオドシアは豪邸のバルコニーから見落としていた。ところが突然、大きな爆発音が。その直後、観客の男性がバルコニーから転落し、胸には矢が刺さり亡くなっていた……というかっじで始まる。なるほど、うん。最後まで全く分からなかったよ。果たして真相や何処に!といったところか。またいつか読もう。2020/03/26
きょん
16
相変わらず色々なイベントと素敵なお茶会シーンは楽しい。しかし、結構いいポジションの新店が出来たと思ったのにこれで撤退とは残念。2019/03/23
Naoko Takemoto
10
19作目にして初めて読んだお茶シリーズ作者はローラ.チャイルズ。本作に批判的意見は少ないが、なんだか読後感がイマイチ。このセオドシアっていくつなのか?王女様にような名前に違わぬ自己中。反省はないし、都合に合わせて女店主風をふかせ、不法侵入してるのに許す刑事彼氏(笑)女同士の取っ組み合い喧嘩はなかなか読ませたな。肝心のストーリーもそうそうに先が読めてしまい...パッとせず既作は読まないかな。ちなみに芭蕉やなんたら焼きだの日本文化が登場するが、スパイスにもなっていない。2019/06/20