出版社内容情報
稀少なアンティークから新作まで、あらゆるクッキーの抜型をそろえる〈ジンジャーブレッドハウス〉は、
愛好家たちに人気のクッキー用品店。
店主のオリヴィアは、この店の開店に力を貸してくれた恩人の死後に、事件をにおわせる謎の手紙と、
多額の遺産を受け取ることになり……!?
内容説明
ハートに星に、ジンジャーマン。あらゆるクッキーの抜型をそろえる“ジンジャーブレッドハウス”は、人気のクッキー用品店。店主オリヴィアが春のイベント準備に追われているさなか、悲しい報せが届いた。抜型コレクターのクラリスが自宅で急死したのだ。あの気丈な老婦人が自殺?死の直前、オリヴィアに宛てて書かれた最後の手紙には「あなたにこんな重荷を負わせるべきではなかった」という謎めいた言葉が。そして、遺体発見現場に残されていたクッキーの抜型。いったい彼女の身に何が?色とりどりのアイシングクッキーと抜型から見えてくる、人生の秘密と事件の真相とは!?優しいバターの香りが広がるシリーズ第1弾。
著者等紹介
ローウェル,ヴァージニア[ローウェル,ヴァージニア][Lowell,Virginia]
アメリカ中西部の小さな町で育つ。『フラワークッキーと春の秘密―クッキーと名推理(1)』で作家デビューし、ロマンティック・タイムズ誌が選ぶ2011年度「最優秀処女長編賞ミステリ部門」にノミネートされ、高い評価を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ペルー
35
元気一杯の主人公って感じ。クッキー屋さんという設定は、あのコージーを思わせるけど、アンティークのクッキー型が主力商品のようです。クッキー自体はハンナの方が美味しそうな気がする。母親とは最初から仲良し。推理はうーん、まあ普通(笑)幼馴染みがたくさんいて、町での暮らしは楽しそうでした。2016/04/16
あつぼう
22
クッキーと名探偵ってサブタイトルがついてるから、クッキー屋さんが舞台のコージーかなって思ってたらクッキーの抜型を専門に売ってるお店が舞台なんですね。自分自身クッキーの抜型に関して知識がゼロなんで、読んでて戸惑う所も多々あったけどコージーの定番って感じの展開で安心感はありました。出来ればクッキーの抜型についてもう少し詳しく説明してくれてたら、もっと楽しめたのになぁ。続編を読む前にネットで検索してみよっと。クッキーカッターを使って推理し犯人を追いつめて行く展開は斬新で良かったです。2013/04/14
えむむ
16
アメリカの手作りクッキー、可愛いしおいしそう。犬もいい!お母さんの活動の幅が広すぎて尊敬。コージーの割に怪しい人や感じ悪い人が多くて、犯人分からなかった。雰囲気はいいので、次も読む予定。クラリスが素敵キャラなので残念。バーサはまた出てほしい。次は読む前にクッキー用意しよう。コージー草分けのハンナシリーズ(チョコチップクッキー殺人事件)の偉大さを再認識。また読もうかな。2023/10/01
星落秋風五丈原
11
訳のセンスがない。バ―サのぜんそくっぽいコメントを台詞の中に「ぜいぜい」と入れたり「呼吸の無駄です」「では呼吸はとっておきましょう」というわかりづらい台詞がある。ラストも推理力を働かせてというより犯人が自らしゃべってしまう。もう少しヒロインが捜査にのめりこむような強い動機を序盤に見せておくと良かった。クッキーカッタ―の種類とお菓子の描写はおいしそう。2014/06/17
shizuca
10
キャラがイキイキしていて情景が浮かびやすく会話もアメリカのドラマを見ているよう。とくに母と娘の会話が秀逸。エリーのキャラがたちすぎていますが、そこが良い! この訳者さん素敵! そしてアイシングクッキーが食べたくなります。深夜に読んではいけない。訳者さんも後書きでおっしゃるように、アイシングクッキー、トキメキの宝庫ですね。そのクッキー型からヒントやインスピレーションを得て犯人を推理する、というのは珍しく、しかも終盤犯人の出たとこ勝負なところが面白かったです。デルとこれからどうなるのか、楽しみです。2017/04/20