出版社内容情報
フォックス姉妹からコナン・ドイル、フーディーニ、ウィジャボード、現代の霊能者まで、人類はどのように死者とコミュニケーションを取ろうとしてきたのか。現代のポップカルチャーにもつながる霊的交流の精神史に迫る。
内容説明
神話時代から、フォックス姉妹、コナン・ドイル、フーディーニまで、霊的コミュニケーションの歴史を総覧!霊界との交流を集大成した決定版。
目次
第1章 過去の霊を呼び出す
第2章 初期のネクロマンシー
第3章 啓蒙主義とロマン主義ゴシックの暗闇
第4章 ヴィクトリア朝とスピリチュアリズム、交霊会の誕生
第5章 戦争とウィジャ―二〇世紀のスピリチュアリズム
第6章 交霊会はどれほど世界的か?
第7章 現代の交霊会
第8章 (なぜ)交霊会は必要なのか?
著者等紹介
モートン,リサ[モートン,リサ] [Morton,Lisa]
1958年、カリフォルニア州生まれ。脚本家、編集者を経て、作家、ノンフィクション・ライター。ブラムストーカー賞やリチャードレイモン賞など数々の賞を受賞した作家であり、超自然現象に関する世界的な権威として広く知られている。2014年から2019年まで、ホラー作家協会会長
田口未和[タグチミワ]
上智大学外国語学部卒。新聞社勤務を経て翻訳業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
4
70年代のオカルト・ブームの洗礼を受けて以来、オカルトやその界隈の話題への興味は常にあった。本書の冒頭のカラー写真にあるブラヴァッキー夫人やエクトプラズムを見ると、ジャガーバックスで読んだ日々がよみがえる。ギリシア・ローマの古代から人々が冥界や霊の存在を信じ、そのための儀式を編み出し、ある時は娯楽として、ある時は戦争で失った家族との「再会」を期待して、交霊術を行ってきた歴史の全貌が本書に詳しく紹介されている。科学が発達した現在でも、霊的存在が人々を惹きつけるのは「現世」への逃避の意味もあるのかも知れない。2022/05/05
Yoshi
2
交霊術は、手塚治虫の漫画でよく取り上げられていましたが。 表紙を見ると、ちょっと怖い感じですが、ちゃんとした学術書。 歴史に関しては、紀元前から現代まで、人が心霊現象とか死者の魂とかを信じてきた歴史を記述している。 21世紀でも、アメリカ人の半分近くが霊魂を信じているというのにびっくり。著者自身は心霊現象には懐疑的なようだが、映画中での交霊術とか、最近のメディアでの心霊ビジネスなど、幅広いトピックで、とてもよいレビュー。2023/09/19
Go Extreme
1
過去の霊を呼び出す 初期のネクロマンシー 啓蒙主義とロマン主義ゴシックの暗闇 ヴィクトリア朝とスピリチュアリズム、交霊会の誕生 戦争とウィジャ―二〇世紀のスピリチュアリズム 交霊会はどれほど世界的か? 現代の交霊会 (なぜ)交霊会は必要なのか?2022/06/29