文春新書
憲法の常識 常識の憲法

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  • サイズ 新書判/ページ数 217p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784166604388
  • NDC分類 323.14
  • Cコード C0232

出版社内容情報

なぜ未だに非現実的な議論がまかり通るのか。根本的な問題はどこにあるのか。国民のための真の基本ルールを探る「大人の憲法論」。

内容説明

改憲、論憲、創憲など憲法論議が盛んな折、憲法上の重要問題を、“常識”の立場から「国家論」という補助線を使って考察する。

目次

第1章 国家と憲法
第2章 占領下に作られた日本国憲法
第3章 象徴天皇制と国民主権
第4章 憲法第九条をめぐって
第5章 「公共の福祉」と人権の限界
第6章 外国人の人権―特に参政権について
第7章 政教分離について
第8章 憲法改正問題について

著者等紹介

百地章[モモチアキラ]
昭和21(1946)年、静岡県生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。愛媛大学教授を経て、平成6(1994)年より日本大学法学部教授(憲法学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ろくせい@やまもとかねよし

20
国家論が論理的に整理され、理解しやすかった。国家を示す意味をStateとNationの違いから解説し、その上で憲法の必要性を議論すべきと説く。2018/01/12

おおた

15
憲法の解釈は確かに難しいけれども、「常識」という雰囲気に動かされる世論で否定するのは無理筋。現実が憲法に合っていないという主張は、どんな憲法も無効化しかねない言い訳でしかない。この憲法で対処しきれない大きな問題があったならともかく、現時点で現行憲法は違憲状態になっているものを除き正常に運用されている。まずは違憲状態になっているところについて試行錯誤するのが筋だろうに、自民党に与する改憲派は憲法全てを書き換えようとするところが雑で議論に値しない難癖にしか見えませんでした。2017/11/01

kenitirokikuti

7
ブックオフにて。2005年4月刊行。文藝春秋の「諸君!」誌があった頃の文春新書。同社、最近はすっかり bunshun.jp が主力というイメージだなぁ▲オーソドックスな民族派の改憲論。女帝論批判にも章を割いているが、えっと、悠仁親王が生まれたのは翌年の06年9月か。このあたりは理念じゃなくて、実際にどうあるかの方が大事だよな。平成後半もいろいろあったので、時を踏まえないと読みそこなっちゃうな2023/09/22

鉄人28号

7
☆☆☆☆ 国家とは何かということ、国家と憲法の関係について、日本国憲法の成立過程、象徴天皇と国民主権、憲法9条について、公共の福祉と人権の関係、外国人の人権、政教分離について、憲法改正問題について…以上のことについて論説。今、改憲勢力が衆参両院で3分の2の議席を占めたことによって、改憲が現実味を帯びてきた。改憲の是非を考える上で持っていなければならない基礎的な事柄が記載されている。国民必読の書である。 2016/12/28

カツ

6
再読。日本国憲法の問題点を分かり易く解説している。気になるのは9条。独立国として自衛の為の戦力を保持しないのは異常だと思う。本書にある通り9条2項を改憲して自衛隊がまともな活動をできるようにするべき。他に天皇問題や政教分離など興味深い話が出ている。日本が一度も改憲していないのは世界でも珍しいらしく、元同盟国であったドイツが51回、イタリアが12回も戦後に改憲しているとの事。2020/06/01

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