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出版社内容情報
慶応4年、日本初のホテル「築地ホテル館」が開業するも3年半後に焼失。幕末維新の男達はこの悲運のホテルに何を夢見たのか。幕臣・小栗上野介、清水喜助(清水建設)、三野村利左衛門(三井組)を軸に描く知られざるドラマ。
内容説明
慶応四年、日本初のホテル「築地ホテル館」が開業するも三年半後に焼失。小栗上野介忠順(幕臣)、清水喜助(清水建設創業二代目)、三野村利左衛門(三井組)らを軸に、近代化を夢見た男たちを描く歴史ノンフィクション。渋沢栄一による第一国立銀行誕生の舞台裏も。
目次
序 悲運のホテル
第1章 列強が要求した外国人用ホテル
第2章 清水喜助という男
第3章 どんな建物だったのか
第4章 開拓者精神とホテルの評価
第5章 発案者・小栗忠順の失脚と死
第6章 築地外国居留地は開設したけれど
第7章 へこたれない喜助
第8章 三野村利左衛門との縁
第9章 時代の橋わたし役を全うして
著者等紹介
永宮和[ナガミヤカズ]
ノンフィクションライター、ホテル産業ジャーナリスト。1958年福井県生まれ。海外旅行専門誌編集、ホテル・レストラン専門誌副編集長を経て独立後、フリーランスとして活動。著書多数。ホテルに関連するビジネス書籍執筆のほかに、西洋料理、旅行、その他の分野の産業史研究も進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
22
豊洲移転により既に跡形もなくなりつつある築地市場。かつてその場所には日本初の西洋ホテルである「築地ホテル」が存在し、わずか数年で火災により消滅した、ということだけは知っていた。よもやよもやであるよ。まさかこのネタで一冊の本になっていたとは。開国後の動乱の時期に築地に外国人向けのホテル建設を迫る英国パークスの圧力。そもそも「ホテルって何?」状態でのスタート。しかも資金もどうする?火の車だよ?幕府。そして「この人しかいない!」と丸投げされる小栗上野介。まさか職場の近所でこんなドラマが繰り広げられていたとは。2022/04/18
lovejoy
0
★★★2022/12/04
石橋
0
攘夷攘夷でイギリス公使館が焼き討ちされたかと思えば、将軍がいきなり大政を奉還したってなこの混乱を極めた時期に、外国人用ホテルを作らされた人たちの話。しかも全く繁昌しないで、すぐに全焼して今や資料すらまともに残っていない。そのエピソード全部ひっくるめて時代を象徴する存在である。2022/07/21
NAGISAN
0
2024年、渋沢栄一が1万円札の顔になることもあり、明治初期の考察がブームである。欧米列国の圧力により、築地外国居留地のホテル(「築地ホテル館」1868年10月開業)建設にまつわる物語である。小栗忠順の先見性、清水屋(現在の清水建設)の建築技術の高さがわかる。三野村利左衛門や渋沢栄一といったおなじみさんも登場する。2022/03/15
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