花と木の図書館<br> 食虫植物の文化誌

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食虫植物の文化誌

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  • サイズ 46判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562059553
  • NDC分類 627.5
  • Cコード C0022

出版社内容情報

食虫植物は珍しく美しい植物として珍重される半面、映画や小説ではしばしば恐ろしい人食い植物として描かれてきた。本書はその歴史や進化、背景について詳細に解説、また文化との関わりについても紹介する。

内容説明

食虫植物は珍しく美しい植物として珍重される半面、映画や小説ではしばしば恐ろしい人食い植物として描かれてきた。その歴史から進化、また文化との関わりについても紹介する。カラー図版約100点。

目次

第1章 食虫植物とは
第2章 食虫植物と他の生物との相互関係
第3章 驚くべき発見
第4章 人食い植物の攻撃
第5章 食虫植物のさまざまな用途
第6章 食虫植物の採集・栽培・保護

著者等紹介

トーレ,ダン[トーレ,ダン] [Torre,Dan]
オーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学メディアコミュニケーション学部上級講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

110
食虫植物の生態、歴史、鑑賞や芸術面まで図版とともに解説されている。食虫植物は私も育てたことがあって春の終わり頃になるとホームセンターなどに並ぶ。上手く育てると齢を越せるのだが上手くいったのは一度だけだった。日本のような蒸し暑さも彼らにとっては苦手なのかもしれない。このあたりは専門書が多く出ているので参考にしたほうが良いと思う・ひとえに食虫植物といっても様々な種類に驚かされる。現生地でみたいものだ。そして「トリフィド時代」という小説は食虫植物がモデルのようである。こちらも読んでみたい。図書館本2022/02/18

マリリン

44
実物を見たくなる妖艶で魔性的な美を備えた食虫植物。子供の頃触れると葉を閉じる植物(オジギソウかねむの木)に感動した時、ハエトリグサやモウセンゴケ等の事を教えてもらい以降植物の動きに興味を持った。実物を見たか記憶は定かではないものの、植物が「動く(子供心にそう感じた)」事が不思議だった。本書では特に「食虫植物と他の生物との相互関係」は、大変興味深い。容姿の美しさではサラセニアが群を抜く。歴史や文化等意外な側面も知ることで好奇心が満たされた貴重な本との出会い。子育て中だったら育ててみたくなる食虫植物。2022/06/11

ばんだねいっぺい

35
食中植物のことを深く知れるいい本だった。パートナーシップを利用して暮らしてるんだと思ったけど、エサは、昆虫だけじゃなくて、まわりの草花もとは、気づかなかった。ウツボカズラのモニュメントみたいなのの写真には、こころ滲んだ。2022/02/19

Kouro-hou

26
食の図書館の植物版の1冊。食虫植物は複数の科に属するそれぞれ別の植物で、時間をかけて葉や茎を改造して捕獲器をつくり、自力だったり人間よろしく微生物の力を借りたりして虫を消化している。何故かというと、彼らの生息地は窒素に乏しかったりしてそうしないと生きていけないのだ。ちなみに他所の葉っぱも消化できるので実は共食い。その共食いという単語に「人食い」の意味もあったので、人食い植物と間違って広まった面もあるらしい。えぇw 植物にあるまじきスピードで人を魅了するハエトリグサがモチーフの映画や小説紹介も充実しているw2023/03/29

taku

18
子供の頃図鑑を見て、その生態にズキューンときた食虫植物。中でもハエトリグサの容姿とギミックはそそられる。すげえ、育てたいと思ったもんだ。今はホームセンターでも買えちゃうな。世界で700種もあるとは知らなかった。捕食だけでなく虫や動物と共生している種もあるのか。ホラー小説や映画で人間を襲うモンスター化されるのも当然で、そこを書いた第4章がまた面白い。過剰な採集や自生地の環境破壊で多くの種が絶滅や減少を危惧され、保護活動もされているそうだ。巨大化じゃなく高機能、凶悪方面に進化しないだろうか。2022/03/20

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