出版社内容情報
納期遅延、コストオーバー、機能や品質の不全で訴訟にまで発展 ―― そんな紛争の処理を担う特別法務部、通称“トッポ―”の部員である中原麻衣が数多くの問題にあたるなかで目の当たりにするプロジェクト失敗の本質、そして成功の極意とは? 東京地方裁判所で民事調停委員・IT専門委員を務め、数多くの紛争を見てきた著者だからこそ書けた、かつてないプロジェクト小説。事例集やべからず集では描ききれない、リアルが満載!
内容説明
納期遅延、コストオーバー、機能や品質の不全で、訴訟にまで発展。そんな紛争の処理を担う特別法務室、通称“トッポー”の部員である中林麻衣が数多くの問題にあたるなかで目の当たりにするプロジェクト失敗の本質、そして成功の極意とは?
著者等紹介
細川義洋[ホソカワヨシヒロ]
東京地方裁判所民事調停委員IT専門委員。ITプロセスコンサルタント。1964年神奈川県横浜市生まれ。立教大学経済学部経済学科卒。大学を卒業後、日本電気ソフトウェア(現NECソリューションイノベータ)にて金融業向け情報システムおよびネットワークシステムの開発・運用に従事した後、2005年より2012年まで日本アイ・ビー・エムにてシステム開発・運用の品質向上を中心にITベンダーおよびITユーザー企業に対するプロセス改善コンサルティング業務を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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nobu23
5
システム開発における訴訟事件をテーマにしたフィクション。一話一話は短くてシンプルで読みやすい。伏線もしっかりあって最後に収束していくのも○2021/02/09
spike
4
期待のナナメ上に面白く勉強になる本。システム業務のプロマネなんてきっとやることは一生ないだろうし、百歩譲って発注側になること可能性はゼロではないくらいだが。ITのプロマネの真髄ってどの業務にも通ずるものがある。いや、相手のことを考え抜き、自分の仕事に矜持を持ってやるっていうのは何だって同じか。2018/04/30
原です。
4
★★★★IT業界の悩みや対策をここまでリアルに、かつ、分かりやすく小説風に描いてくれたビジネス本に今まで出逢ったことはないです。主人公の女性社員は、半沢直樹風の芯の通ったSEです。悪役仕立てのコンサルティングのやり方があまりにも非合法的で現実の世界とのギャップを感じたり、終盤の総会屋登場には、ドラマティックになりすぎです。が、ベンダーの果たすべき義務ということを勉強させられました。2017/10/12
Yoshihiro Hosokawa
3
著者です。プロジェクト管理についてメッセージングする本ですが、中身は企業小説です。大手IT企業をつけねらう悪徳コンサルと経済ヤクザ、それらと戦う美貌の法務部員、中林麻衣の活躍をお楽しみください。2016/03/11
だいき
2
良く聞く要件定義の曖昧さや、言った言わないでの揉め事の事例が小説風になっていて面白い2018/04/30