出版社内容情報
痛い棘と美しい花、恐ろしい形と極上の甘み…複雑で不思議なサボテンは大昔から人間を魅了してきた。その生態、食材としての価値、栽培法、コレクター達の秘話ほか、サボテンと人間の歴史を多面的に描く。カラー図版約120点。
内容説明
愛され、恐れられ、摩訶不思議な植物の物語。痛い棘と美しい花、恐ろしい形と極上の甘み…複雑で不思議なサボテンは、大昔から人間を魅了してきた。その生態、食材としての価値、栽培法、コレクター達の秘話ほか、サボテンと人間の歴史を多面的に描く。カラー図版約120点。
目次
序章 愛されて憎まれて
第1章 サボテンの博物誌
第2章 在来種のサボテン、外来種のサボテン
第3章 美しいサボテン、不快なサボテン
第4章 ほとんど人間―擬人化されたサボテン
第5章 サボテンを食べる
第6章 サボテンを変えるで
第7章 サボテンを守る
著者等紹介
トーレ,ダン[トーレ,ダン] [Torre,Dan]
オーストラリアのロイヤルメルボルン工科大学メディアコミュニケーション学部上級講師。アニメーション、メディア、大衆文化など幅広く研究する。サボテンの熱心な栽培家、コレクターでもある
大山晶[オオヤマアキラ]
1961年生まれ。大阪外国語大学外国語学部ロシア語科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kinkin
104
園芸店やホームセンターに行くと季節を問わず大小様々なサボテンが売られている。1つ2つと収集を始めると数年後には庭と言わず家の中にまで大変なことになる。そうしたサボテンの歴史や擬人化されるサボテン、食としてのサボテン、薬にも毒にもなるサボテンのこと他が書かれている。うちにもサボテンがあるがうまく日光浴が出来なかったり水の管理を愚かにすると腐ったり成長不足になる。手間のかからない植物ではないのだ。それでもまた買ってしまう・・・図書館本2022/07/17
R
32
サボテンを植物としてだけではなく、人間とのかかわり、文化の側面から詳述した本でした。人間と案外関わりの強いサボテンという植物を、昨今は美術品のように扱う向きもあったり、デザインが家具などに取り入れられたり、古くは建築材のようにも使われていた面の紹介など多岐にわたり面白い。興味深かったのは食用に関する部分で、日本じゃ春日井市あたりでしか食べられてない気がするが、栄養価の面からももっとサボテンを食用にという動きがあってもいいのかもと思った。擬人化されやすいというのは、本当なんでなんだろう。2022/03/05
茅野
2
同シリーズ15冊目。サボテンは実家でも育てていて(というほど何もしてないけど)、愛着があるので楽しかった。 染料の話など、意外な情報も得られてラッキー。 「メイド・イン・ジャパン」は質が宜しくない扱いをされていて、日本人的にはちょっと寂しいが、サボテン界ではそうなのか。 遺伝子組み換えサボテンで人間の毛髪を生やせるらしい。2023/09/01
itsuho
2
図書館のはてなブックスで。サボテンが好きになりそう。2022/01/31
木倉兵馬
2
サボテンに関する文化をまとめた一冊。最初に驚いたのが、サボテンは日中呼吸をしないらしいということ。光合成の際には夜中に二酸化炭素を溜め込んでリンゴ酸に変化させたあと、日中はリンゴ酸を用いて光合成するそうで、全く知りませんでした。文化もいろいろと面白いものがあり、実際に読んでいただくと幸いです。2021/12/11