出版社内容情報
新型コロナウイルスによるパンデミックの発生は、グローバリゼーション時代の人類が新しい病気に対して脆弱であることを示した。本書は伝染病の世界的流行がどのように始まり、拡大し、社会がどのように対処してきたかを解説する。
内容説明
新型コロナウイルスが引き起こした恐怖とパニックは、グローバリゼーション時代の人類が新しい病気に対して脆弱であることを示した。これは感染症の歴史と科学を振り返る良い機会である。すべての病気の背後には複雑なストーリーがある。疾患の自然史、発見、治療の物語、その文化的、社会的、歴史的影響…。これらの物語は、個人から叙事詩まで、大陸間や数千年にわたるものである。結核が英国王朝の歴史に与えた影響から、私たちのDNAの構成まで、人類の出アフリカから旧世界の新世界への支配まで、化学療法の発明から抗体の発見まで―感染症には信じられないほど様々な物語がある。本書は歴史の中で最も恐るべき感染症を取り上げ、世界的流行がどのように起こり、拡大し、社会がどのように対処してきたか、得られた教訓、そして今後の展望を簡潔明瞭に説明する。
目次
人類と感染症の長い長い闘い―天然痘、コレラ、ポリオ、結核、HIV、SARS
感染症
感染性微生物の一生
自然選択と感染症
古代の健康観と病気観―ヒッポクラテス学派
アテネの疫病
黒死病
ボッカッチョと黒死病
スペインのアステカ族征服
微生物を初めて観察―レーウェンフック〔ほか〕
著者等紹介
ガンダーマン,リチャード[ガンダーマン,リチャード] [Gunderman,Richard]
医師。インディアナ大学で放射線学、小児科学、医学教育、哲学、および医療人文学・健康学の総長教授を務めている。また放射線学のジョン・A・キャンベル教授および2019‐20年度のバイセンテニアル教授。インディアナ大学トラスティティーチングアワードを10回受賞。ほかにもインディアナ大学医学部の創設者のインスピレーション教育者賞、北米放射線学会の優秀教育者、アメリカ医科大学協会から最優秀教育賞など受賞多数。700編以上の論文、12冊の書籍を著している
野口正雄[ノグチマサオ]
1968年、京都市生まれ。同志社大学法学部卒業。医薬関係をはじめ、自然科学系の文献の翻訳に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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