出版社内容情報
世界はもともとボーダレスだった!「国家」「生産力」ではなく「商業」「交換」から見ると世界史はこんなにも違って見える。古代の商人から現代のGAFAまで、真に世界を牽引してきた「商業」に着目した新しい歴史の見方。
内容説明
世界はもともとボーダレスだった!「国家」「生産力」ではなく「商業」「交換」から見ると世界史はこんなにも違って見える。古代の商人から現代のGAFAまで、真に世界を牽引してきた「商業」に着目した新しい歴史の見方。
目次
帝国の出現を準備した商業民
商業帝国だったペルシア帝国とローマ帝国
「飛び地」東アジアで官僚が主導した中華帝国
遊牧勢力を利用したムスリム商人
「大航海時代」以降に商業民が育てた海の資本主義
バイキング商人の末裔が推し進めた資本主義経済
ヨーロッパ商業を逞しくした環大西洋革命と産業革命
イギリスにしてやられたユーラシア諸帝国
アメリカ型資本主義の形成
ふたつの大戦で勃興するアメリカ商業
二五年間続いたブレトンウッズ体制
インターネット革命と商人資本主義の再生
著者等紹介
宮崎正勝[ミヤザキマサカツ]
1942年生まれ、東京教育大学卒。筑波大学附属高校教諭、筑波大学講師などを経て、北海道教育大学教授。2007年退官。その間、中央教育審議会専門部委員、NHK高校講座「世界史」常勤講師(1975~88)などを歴任。現在は著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ロマンチッカーnao
19
商業から世界の歴史を読み解く本。内容てんこ盛り。商業という一つの視点で世界の歴史を見ているので、一冊の本でまとまっていますが、それでも、内容は、これ、本来は数冊ある本を一冊にまとめたダイジェスト版?って感じを受けました。この考えにそってもっと詳しく知りたいって思いました。近代の商業と産業の違いとか、めっちゃ面白かったです。イギリスEU離脱なんて半ページもない。でも、イギリスは離脱を選ぶことでポンドを守った。今まで接した中で一番わかりやすい解説でした。おすすめです。2021/03/06
ta_chanko
14
古代から現代までを商人・商業の観点から読み解いた一冊。アラム人・フェニキア人・ソグド人・ムスリム商人・インド・中国・ポルトガル・スペイン・オランダ・イギリス・アメリカ…。古来から商人の活動が世界史を動かしてきた。産業革命以降、近代においては工業が主役になったが、インターネットの発展と普及により、商業資本主義が復権してきた。人間の本質的な活動のひとつは「交換」。希少性・情報などの格差を利用してさまざまなものを交換し、利鞘を稼ぐ。2021/01/02
紫の煙
9
①古代メソポタミアの商業民による資本主義の創始から、⑧GAFAのインターネット商業の支配まで、商業から世界史を辿る壮大な旅。大航海時代を経て、世界中に進出したヨーロッパ商人が拡大させた資本主義がダイナミックで面白かった。大きな世界の流れの中では、日本が登場する場面は、昔も今も少ない。世界の中心は、昔はユーラシア、ヨーロッパ、今はアメリカとだんだん西へ移ってきた。2021/07/11
りゅう
1
商業から始まった歴史が沢山ある。商いで計算をするために数字や文字、言語などが生まれた。今も昔も需要があるところに供給をするという商業の基礎。何か面白いビジネスないかな2022/03/08
ざっきー
1
【図書館】2021/02/20