出版社内容情報
マリー・アントワネットの「お気に入り」だったローザン、ブザンヴァル、ヴォードルイユ、フェルセン、エステルアジとの交流と当時の宮廷における権力闘争、嫉妬、典型的宮廷貴族像を、最新の研究成果から浮き彫りにする。
内容説明
フランス革命に先立つささやかな「革命」だった王妃の「特別な集まり」。ヴェルサイユの歴史の裏側を彩った、権力闘争、嫉妬、典型的宮廷貴族像を、最新の研究成果を駆使して浮き彫りにする。
目次
ヴォードルイユ伯爵
フェルセン伯爵
エステルアジ伯爵
エピローグ
著者等紹介
ド・ヴァリクール,エマニュエル[ドヴァリクール,エマニュエル] [de Valicourt,Emmanuel]
1965年生まれ。パリ・カトリック大学講師。革命前のフランス社会を専門とする。ルイ16世の大臣シャルル=アレクサンドル・ド・カロンヌの伝記Calonne:La derni`ere chance de la monarchieを著わし、高く評価された
ダコスタ吉村花子[ダコスタヨシムラハナコ]
翻訳家。明治学院大学文学部フランス文学科卒業。リモージュ大学歴史学DEA修了。18世紀フランス、アンシャン・レジームを専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
26
フェルゼンが今までのイメージと違ってびっくり。2020/11/24
アカツキ
12
下巻はヴォードルイユ伯爵、フェルセン伯爵、エステルアジ伯爵の三人。愛人が寵愛されていたヴォードルイユ伯爵。愛人を亡くした時の言葉に胸を衝かれると同時に、視点が一転する驚きがある。演劇の才がある伯爵らしいドラマのある章で面白かった。悲恋のロマンスヒーロー・フェルセン伯爵は奇抜な軍服など笑いどころがちょこちょこあるけれど、話が進むにつれて不満屋の面倒くさい人という印象に。皆から信頼された忠実者エステルアジ伯爵は奔放な独身時代から良き夫への切り替えが見事。5人の中で最も良い着地を決めた人。2020/12/23
若黎
6
ふ〜ん、という感じ。フェルセン伯爵がねえ、やっぱり、他にも何人か愛人がいたのねえ。 エステルアジ伯爵のほうがより誠実だったんではないか、と思ったり。まあ、あとからは何とでも言えるけどね。 さて、順番入れ替えて、上巻読みますかね。2020/11/08
tanchi
1
うーん。宮廷遊戯にうつつをぬかしていた王妃が、いきなり国政に参加しても担えるはずがない。ヴァレンヌ逃亡事件にしても頼ったのがフェルゼンクラスの人物では、そりゃ失敗するわね。前後編で描かれた男性たちの器量から、アントワネットの器量も推し量れるということで。2025/05/04
Pintail
0
☆☆☆☆☆2021/08/24