出版社内容情報
ハリウッドで映画化! イエズス会宣教師の奴隷として日本を訪れ、織田信長に見出されて戦功を上げ、侍「弥助」になる。極めて資料の少ない「ブラック・サムライ」のありえた半生を、専門家がわかりやすい物語形式で紹介。
内容説明
CNNでも特集された、いま世界が注目する“ブラック・サムライ”その謎多き半生。
著者等紹介
浅倉徹[アサクラトオル]
日本史研究者として別名義で著書がある。大学で講義を行なうかたわら、日本全国の史跡を取材。戦国時代や江戸時代の侍の歴史に関心がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ポチ
54
信長に召し抱えられた奴隷だった“弥助”。物珍しいものが好きだった信長に気に入られ、信長の馬廻衆になり、本能寺の変も生き長らえる。そんな実在した“弥助”の事が知りたくて本書を手に取るが、十分に楽しめとても面白い作品。まさに黒き侍。2020/09/12
はるま
12
図書館司書に紹介された本作 初読作家兼?大学で教鞭を取られているそうです 副題にある通りで、主人公はかの信長に尽くしたアフリカ モザンビーク出身といわれる黒人です 信長から授かった弥助という邦名で、実在した人物であるということで、僕は全く知らなかった 重厚で読み応えのある歴史小説でした 新説?一部そういう説も?家康の暗殺を企てていた未遂事件ありの、本能寺の変にも異国人の後ろ盾があったのでは?とこれも僕には初めてで興味深かった 歴史史実は 解き明かされることのないまま、むしろだからこそ謎めきが面白いんだね2020/07/27
Totchang
11
著者はまえがきで執筆の意図を明らかにして、ありえたかもしれない弥助の半生を楽しんでほしいと記している。しかしなかなか弥助の心うち、奴隷としての日々の心のあり様や、開放されたときの頼るべき主のない心細さなどが全く伝わってこない。とても良いテーマだし、あの激動の時代を侍にのし上がったアフリカ人はどんな気持ちだったか誰もが気になるところではないか。相撲の稽古はいくらか書かれてはいるが剣術には記載が少なく、正座にはどう対応したなど、もっと苦労点を明確にすべきと思う。楽しい内容ではあったが、もったいないと感じた。2020/09/23
mitubatigril
10
宣教師のヴァリニャーノが自身の付き人として黒人奴隷を従えモウと名付け日本に布教の為に赴任して来る。時代は信長の天下統一目前 支配者の信長に謁見し布教活動の許可を求める。謁見時に従っているモウを見た信長は珍しさからモウを自身に差し出すよう命じモウは信長に仕える事になる。中間として仕え初めたモウは日本名に弥助と名を貰い同僚となった中間仲間から日本語や立ち居振舞いを教わり懸命に仕える日々。チャンスを貰い手柄を立てた出世して名字帯刀を許される弥助は信長の為に懸命に仕える。しかし本願寺の変が近づき……2020/09/06
Takam
9
研究者が書いた本ということで、堅い文を想像して読み始めたけど、とんでもない、読み応えありのエンタテインメント作品だった。ハリウッドで映画化話が有るのも頷ける。故チャドウィック・ボーズマンがヤスケ役をやるはずだったみたいだけど、じゃあ信長はケン・ワタナベかしら?ともかく最初から最後まで楽しめる作品だった。2021/05/02
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