出版社内容情報
世界で6億人以上の人々が飲料水にアクセスできていない。人文地理と環境地理学の専門家である著者が、最も大切な資源の管理をめぐって世界がこんにち直面している課題を100枚以上の地図や図表をまじえて総合的に解説する。
内容説明
人文地理と環境地理学の専門家である著者が、もっとも大切な資源の管理をめぐって世界がこんにち直面している課題を解説。世界の水問題の全貌が一目瞭然でわかるアトラス!水に関連するさまざまの問題を、100枚以上の地図や図表とともに総合的に提示する。
目次
かけがえのない資源(豊富だが不均衡に分布する資源;地球の水循環 ほか)
水を集めて利用する(国による不均衡;大きく異なる集水力 ほか)
脅かされる資源(大ダムの影響;危機に瀕する湿地 ほか)
すべての人に水を?(評価できない価値;争われる資源 ほか)
21世紀への挑戦(リスクのある地域;国家間協力の大プロジェクト ほか)
著者等紹介
ブランション,ダヴィド[ブランション,ダヴィド] [Blanchon,David]
地理学者、パリ=ナンテール大学教授。おもなサハラ以南のアフリカの水管理について研究している。Res‐EAUx(水にかんする社会科学の研究・意見交換ネットワーク)およびMaster‐GEDELO(水管理と地域開発)に所属
吉田春美[ヨシダハルミ]
上智大学文学部史学科卒業。フランス語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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polythenepam_m
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6 我らが地球の抱える水の諸問題をデータとグラフィックで紹介してくれます。今グローバルサウスと呼ばれている南の諸国に水を取り巻く問題が集中し、北の諸国はこれまでの自分たちがやってきたことを棚に上げて、同じことを南の諸国にされると困るのでちょっとだけ責任を取っているような構図。日本の水道水はうまいなー。2023/04/29
Q_P_
0
私のように、水のことに詳しいわけでもなければ、色々と考えているわけでもない、という人は水の問題やその捉え方が変わると思います。2021/06/26
わりと 元気
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水に関わる様々なデータを、世界の水問題と併せて俯瞰的に説明した本。『水は品質と価格が正の相関にないサービス』『水の消費と取水の違い』『水を巡る国際協力の形』『バーチャルウォーターの限界』など様々なことを学べた。入門書としてもおすすめ。2021/05/05