出版社内容情報
ゴッホの描く太陽は日の出と日の入り、どちら? 十字架にかけられたキリストはどんな痛みを感じたのか。ブリューゲルの《バベルの塔》はどのように建築されたのか。科学的知識を用いると、アートの新たな側面が見えてくる。
内容説明
ゴッホの描く太陽は日の出と日の入りどちら?十字架にかけられたキリストが指先に感じたのはどんな感覚?ブリューゲルの“バベルの塔”の建設方法は?ターナーの風景画から当時の大気の状態がわかる?従来の美術研究とは違う、科学者の目線で見ることで、アートの新たな側面が見えてくる!
目次
第1章 動物と植物
第2章 数学と情報処理
第3章 天文学
第4章 地理と気候
第5章 医学と人間の認識、知覚
第6章 科学技術
著者等紹介
マンジャン,ロイク[マンジャン,ロイク] [Mangin,Lo¨ic]
フランスの科学系雑誌『Pour la Science』の副編集長。コラムニスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なる
33
ゴッホにダ・ヴィンチ、ダリにターナー、ポロックといった現代アートに至るまで、世間でもよく知られるアートを変わった視点から分析するという興味深い本。ゴッホのひまわりは突然変異によるもの、アダムのリンゴはレモンといった興味深い分析から、ミケランジェロの天井画に隠された秘密だったり、ポロックのペインティングがどれだけ凄い発見だったのか、など科学的な分析から今まであまり気にせずに干渉していた絵画の内面に潜んでいる別のメッセージなどが紹介されていて、アートを見る目に彩りを加えてくれること間違いない興味深い本。2022/12/01
ゴロチビ
7
面白そう!と思ったのだが、第一章の「動物と植物」以外はなかなか手に負えない感じでした。一つ一つの話は決して専門的過ぎないようにまとめられていると思うのですが、そもそも数学とか天文学って読もうという興味すら持てない…。真面目に読んだのは全体の4分の1ほどで、他は流してしまいました。そんな中でも一応お気に入りの美術品を見つけました。「テッシェンのテーブル」は128種類もの石が見本帳のように並び、真珠や貴石が装飾として嵌め込まれているもの。子供の頃、さして美しくもない鉱物標本箱にときめいた記憶が蘇りました。2019/12/21
やん
2
たまには毛色の違った本も読もうと図書館で見つけた。面白い着眼点だと思ったが、原文或いは翻訳のせいなのか本文が読みづらく少し退屈した。珊瑚とかぎ針編みの関係、絵画に見る球根バブルの歴史、ゴッホやムンクの絵画に描かれた月の謎、レンズ雲等は面白く読めた。1609年にドイツ人画家が描いた「エジプトへの逃避」では、天の川を無数の星の集まりとしており、画家はガリレオの直近の業績を知っていたのではという推論は面白かった。著者はフランスの科学系雑誌の副編集長でコラムニスト。内容がどれだけ正確なのかはよくわからない。2020/05/02
kaz
2
タイトルどおり、芸術作品を科学の視点で分析したもの。面白いと言えば面白いが、やや難解だし、この絵は何時何分に描かれたとか、かえって興ざめかも。目次は、「はしがき 理解力を高める」「第1章 動物と植物」「第2章 数学と情報処理」「第3章 天文学」「第4章 地理と気候」「第5章 医学と人間の認識、知覚」「第6章 科学技術」。 2019/06/15
ふろんた
1
★★★2019/06/29