出版社内容情報
アーサー王物語の神話的側面を中心に編纂された事典。600近くの項目で、神話だけでなく、文学、歴史、人類学、考古学、文献学、語源学など、多岐に記述している。ケルト神話を知らなければ、アーサー王物語を理解することはできない。
内容説明
神話、文学、歴史、人類学、考古学、文献学の多角的側面から、アーサー王伝説を説き明かした画期的大事典!項目数600図版110点。
著者等紹介
ヴァルテール,フィリップ[ヴァルテール,フィリップ] [Walter,Philippe]
1952年、フランス・モゼル県メッス生まれ。グルノーブル第三大学名誉教授。1999年から2013年まで同大学想像世界研究所所長。文学博士。専攻は中世フランス文学・比較神話学。中世から現代までのヨーロッパの神話伝承・フォークロアに通じ、中世フランスの文学作品の神話学的分析に取り組んでいる
渡邉浩司[ワタナベコウジ]
名古屋大学大学院文学研究科博士課程(仏文学)満期退学。フランス・グルノーブル第三大学大学院に学ぶ。文学博士(課程博士)。中央大学経済学部教授。専攻は中世フランス文学
渡邉裕美子[ワタナベユミコ]
愛知県立大学外国語学部フランス科卒業。名古屋大学大学院文学研究科修士課程(仏文学)修了、同博士課程中退。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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茨木あき
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アーサー王神話のことを勉強したくて読んでみた。アーサー王神話といえばイギリスの神話だと思っていたけど、フランスでも様々な話が作られていた事は知らなかった。また、ベースとしてギリシア神話がところどころに使われていることも面白かった。2023/04/19
j1296118
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その事柄の関わったエピソード群の粗筋よりも、神話学や言語学等々から見た話がメインの辞典。結果、全然知らん事や思いもよらない話が次から次へと飛び出て来て新鮮で楽しく、消化するのに時間がかかる。 巻末作品欄、全て邦訳されるのは夢のまた夢にしても流布本の未訳三作が欲しい それにしてもガルオー(ガラホート卿)はやはり性的嗜好に言及されるのね……2018/02/23