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出版社内容情報
島田荘司選第7回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作受賞。本格歴史ミステリー&人間ドラマの上質なエンターテインメント作品
島田荘司選第7回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作受賞。古文書には暗号によってアレクサンドリア図書館の蔵書の隠し場所が記されているという。新教皇ソテル二世は暗号を解いて「人類の宝」を公にしようとする。しかし守旧派らによる様々な思惑から攻撃にさらされる。ロマン溢れる本格歴史ミステリー。
内容説明
失われたはずのアレクサンドリア図書館の人類の叡智とも言える莫大な蔵書。実はある場所に注意深く保管されているという。代々コプト教の“守護者”によって暗号とともに守られてきたのだと。ヴァチカンの新教皇ソテル二世は彼らと「人類共有の財産」を公にしようとするが、そこにはカトリックの土台を揺るがすような記録があるかもしれず、守旧派たちはこれを葬ろうと画策する―
著者等紹介
金澤マリコ[カナザワマリコ]
千葉県生まれ。上智大学文学部史学科卒。2014年、『ベンヤミン院長の古文書』で島田荘司選第7回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KEI
18
島田荘司選第7回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞優秀作受賞。内容的には、完全に海外もの。去年の一冊目も、『北京から来た男』だったので、年始はカタカナ登場人物作品からというのが定着しそう(笑) 冒頭に書いた通り、この作家さん、新人なんだけど、とても新人作家さんとは思えない内容。…と思ってたら、高校の世界史の先生と言う事で納得。入り込むにはちょっと時間かかったけど、『ダヴィンチコード』っぽい時代背景や空気感が、なかなか楽しめた作品だった(^^)2016/01/02
薦渕雅春
14
第7回 ばらのまち福山 ミステリー文学新人賞 優秀作。島田荘司 さんによる選評 でも 感心に値する力作とは思ったが、エンターテインメント小説としては果たしてどうか、とある。が、いかに地味であろうとも、一般評価の獲得はむずかしかろうとも、この作が高度で貴重な学問的成果を擁し、たとえ広くない世界が対象であっても、まれな知的興奮を語るものであるなら、この作にもチャンスを残し、作者と編集者の今後の改善努力に期待して と結ばれている。ダ・ヴィンチ・コード のような世界、難解だが歴史的な要素も多い力作だと感じた。2016/12/31
みろ
14
アレクサンドリア図書館の蔵書をめぐる謎解き話。キリスト教色が強い話なので、興味のない人には面白くないと思われます。案外あっさりみつかったなというのが正直な感想だが、本当に発見されれば現在正しいとされている歴史のかなりが塗り替えられることだらけなんだろうな。作中ではアレクサンドリア図書館を破壊したのがイスラム教徒であったけれど、それ以前、キリスト教徒も古代アレクサンドリア図書館を破壊してギリシャの文化遺産を焼いたはずなんだけど、そこはノータッチだった。2016/04/29
hydrangea
13
選評を読んだところ、著者は世界史の先生をされているということで、内容の細かさには納得。一方で登場人物像の造形はそれほど強くないようにも感じますので、ミステリ小説としては若干印象が弱いかもしれません。西洋の歴史が好きな方には愉しめると思います。2018/04/29
スプリント
12
失われたアレクサンドリア図書館の莫大な蔵書が実は現在も存在していた。その秘密を隠した予言を巡る様々な立場の人々の思惑がキーになっています。テンポよく話が進むので読み進めやすいです。黒幕の退場の仕方がちょっと淡白な気がしましたが結末も満足できました。2015/12/06
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