出版社内容情報
大英帝国の最盛期をつくりあげた女王の素顔を知る者たちだけが描ける英国史。
女官、秘書官、主治医、首席司祭、インド人使用人といった女王に仕えた人々が
遺した大量の日記や書簡から浮かび上がる英国王室のドラマ。
内容説明
大英帝国の最盛期をつくりあげた女王の素顔を知る者たちだけが描ける英国史。女官、秘書官、主治医、首席司祭、インド人使用人といった女王に仕えた人々が遺した大量の日記や書簡から浮かび上がる英国王室のドラマ。
目次
第1部 「女王はとても幸せな女性なのです」(一八三八年、ウィンザー城;醜聞と危機;愛に満ちた宮廷;育児担当責任者、サラ・リトルトン ほか)
第2部 「わたしの心は完全に粉々になってしまいました」(頼れる誰か;秘書官、ヘンリー・ポンソンビー;バルモラル城での流儀;東方問題と内政問題 ほか)
著者等紹介
ハバード,ケイト[ハバード,ケイト] [Hubbard,Kate]
ケンブリッジ大学卒業後、研究者、教師、書評家として活躍、フリーの編集者となる。著書に女性を主人公とした伝記が数多くある
橋本光彦[ハシモトミツヒコ]
東洋大学文学部国文学科卒。翻訳学校フェロー・アカデミーで翻訳を学んだあと、現在は文芸、記事翻訳に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きりぱい
11
使用人といってもほぼ貴族階級の女官や側近たちの書簡などから描き出される構成。椅子があって当然と座る時に後ろを確かめないエピソードだとか、女王の威厳もさることながら、アルバート公がまた道徳的なものだから、招待される者も仕える者も堅苦しく、信頼されれば恩恵は得られるけれど家族とは離れることになると、それぞれの事情や人間性から表れる感情面の内実が興味深い。船酔いせず船旅を楽しむ女王、意外に好かれていなかったアルバート公、哀れなシャーロット・カニング、ムンシーのことはさすがに意固地。(P.39のエリザベス誤り)2015/06/22
Mana
3
ヴィクトリア女王に使えた人の日記や書簡から女王を読み解く。ヴィクトリア女王だけでなく、本書に出てくる側近もなかなか興味深い。2016/01/26
meemee
0
ヴィクトリア女王に仕えた、女官、医師、牧師、秘書官ら6人が残した手紙から、女王やその家族、王室の姿を描く。 とはいえ、引用されている文章より筆者の主観を述べる文章が圧倒的に多いのでは? そして、上記の6人の人生も挟まれるうえに、それ以外の人名も多く、把握するのが難しい。 側近を通してしか、周囲と連絡を取らないとかそんなことを許される君主もいたんだな。2022/12/25