出版社内容情報
映画『シンドラーのリスト』で、時間つぶしに人を撃ち殺す冷血な親衛隊司令官。
それがアーモン・ゲート。
黒肌の著者は38歳になって初めて自分のルーツを知る。
当時ならば祖父に撃ち殺されていたかもしれない。
ナチスの罪を心に背負う子孫の苦悶。
内容説明
ジェニファー・テーゲは、ドイツ人とナイジェリア人との間に生まれ、養親のもとで成長し、後にイスラエルで大学教育を受けた。家族の秘密に直面した彼女は、音信不通だった生みの母親と再会する。このままでは、ユダヤ人の友達に対して顔向けができないし、自分の子供にも納得してもらいたい。ジャーナリストのニコラ・ゼルマイヤーとともに、家族史を調査して過去の現場を訪れ、イスラエルとポーランドへ行き来しながら、実母の家族、養母の家族が崩壊しかねない衝撃に、傷つきながらも真摯に向かい合う。
目次
序章 発見
1章 私は大量殺人者の孫
2章 プワショフ強制収容所の支配者 祖父アーモン・ゲート
3章 所長夫人 祖母ルート・イレーネ・カルダー
4章 死者と過ごした人生 母モニカ・ゲート
5章 被害者の孫 イスラエルの友だち
6章 クラクフの花
著者等紹介
テーゲ,ジェニファー[テーゲ,ジェニファー] [Teege,Jennifer]
1970年生まれ、ドイツ人とナイジェリア人との間に生まれた娘。生後4週間目で養護施設へ預けられ、7歳で養子縁組に出された。4年間、イスラエルで暮らし、そこで大学教育を受けている。1999年以来、広告・宣伝業界でコピー・ライターおよび企画に関わっている。ハンブルク在住
ゼルマイヤー,ニコラ[ゼルマイヤー,ニコラ] [Sellmair,Nikola]
1971年生まれ、ドイツ・ジャーナリスト・スクール卒業。ミュンヘン大学で、政治学、経済学およびコミュニケーション学を学ぶ。2000年以来、雑誌『シュテルン(Stern)』編集部。多数のジャーナリスト賞を受賞している
笠井宣明[カサイヨシハル]
1956年生まれ。ミュンヘン大学文学部修士課程修了(Magister/修士)。アイヒシュテット=インゴルシュタット・カトリック大学文学部博士課程修了(Dr.Phil/哲学博士)。ミュンヘン大学、フンボルト大学、ボン大学を経て現在ミュンヘン大学日本センター専任日本語上位教官、兼交換留学指導教官。専門はドイツ語教育、日本語教育、対照言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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