祖父はアーモン・ゲート―ナチ強制収容所所長の孫

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祖父はアーモン・ゲート―ナチ強制収容所所長の孫

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562050840
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

映画『シンドラーのリスト』で、時間つぶしに人を撃ち殺す冷血な親衛隊司令官。
それがアーモン・ゲート。
黒肌の著者は38歳になって初めて自分のルーツを知る。
当時ならば祖父に撃ち殺されていたかもしれない。
ナチスの罪を心に背負う子孫の苦悶。

内容説明

ジェニファー・テーゲは、ドイツ人とナイジェリア人との間に生まれ、養親のもとで成長し、後にイスラエルで大学教育を受けた。家族の秘密に直面した彼女は、音信不通だった生みの母親と再会する。このままでは、ユダヤ人の友達に対して顔向けができないし、自分の子供にも納得してもらいたい。ジャーナリストのニコラ・ゼルマイヤーとともに、家族史を調査して過去の現場を訪れ、イスラエルとポーランドへ行き来しながら、実母の家族、養母の家族が崩壊しかねない衝撃に、傷つきながらも真摯に向かい合う。

目次

序章 発見
1章 私は大量殺人者の孫
2章 プワショフ強制収容所の支配者 祖父アーモン・ゲート
3章 所長夫人 祖母ルート・イレーネ・カルダー
4章 死者と過ごした人生 母モニカ・ゲート
5章 被害者の孫 イスラエルの友だち
6章 クラクフの花

著者等紹介

テーゲ,ジェニファー[テーゲ,ジェニファー] [Teege,Jennifer]
1970年生まれ、ドイツ人とナイジェリア人との間に生まれた娘。生後4週間目で養護施設へ預けられ、7歳で養子縁組に出された。4年間、イスラエルで暮らし、そこで大学教育を受けている。1999年以来、広告・宣伝業界でコピー・ライターおよび企画に関わっている。ハンブルク在住

ゼルマイヤー,ニコラ[ゼルマイヤー,ニコラ] [Sellmair,Nikola]
1971年生まれ、ドイツ・ジャーナリスト・スクール卒業。ミュンヘン大学で、政治学、経済学およびコミュニケーション学を学ぶ。2000年以来、雑誌『シュテルン(Stern)』編集部。多数のジャーナリスト賞を受賞している

笠井宣明[カサイヨシハル]
1956年生まれ。ミュンヘン大学文学部修士課程修了(Magister/修士)。アイヒシュテット=インゴルシュタット・カトリック大学文学部博士課程修了(Dr.Phil/哲学博士)。ミュンヘン大学、フンボルト大学、ボン大学を経て現在ミュンヘン大学日本センター専任日本語上位教官、兼交換留学指導教官。専門はドイツ語教育、日本語教育、対照言語学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

makimakimasa

13
白人社会に黒人ハーフとして生まれ、養子に出され、更に祖父が虐殺者という三重苦。それは図書館で偶然見つけた実母の本で発覚した。著者はイスラエル留学した経歴を持ち、当時『シンドラーのリスト』も観ている。幼少期に大好きだった祖母、映画にも登場するその存在が、ゲートの残像を歴史の片隅に押しやれず、気持ちを混乱させる。彼女は犯罪者ではないが、傍観者だった。後年インタビューを受けた翌日自殺している。良かれと思って沈黙する実母と養親、その論理と葛藤に噛み合わない著者の苦しみ。家族の虚像を崩す通過儀礼を告白した稀有な本。2021/02/11

まゆ

5
祖父が「シンドラーのリスト」に出てくる残忍なナチだったことを突然知った女性が自分のルーツを探り祖父や祖母が犯した罪に対して向き合った手記。そのことを全く知らない時期にイスラエルで数年過ごしている運命に驚き、自分にもその遺伝子が受け継がれているという恐怖。でも表紙の葛藤を乗り越えた穏やかな表情に救いを感じる。2014/12/20

桐一葉

5
なんて数奇な人生なんやろうか。祖父がアーモン•ゲートというだけでこんなにも自分を責めてしまう。もうとっくにいーひん人間の血をひいているというだけでこんなにも負い目を感じて、親しい友人とも距離を置こうとする時どんなに辛かったんやろう。ただ血だけ。こんなにも子孫を苦しめ続ける、先祖の愚かな行い。人が人を虐げるということ。そんなことはもう、繰り返したくない。2014/10/12

ルナティック

5
ひとりの女性が、自分のこと、そして自分を取り巻く多々に悩み葛藤する物語。祖父がアーモン・ゲートだと、実母の書いた本で知った(それも図書館で!)等は、本人の心中を思測るのは無理だ・・・私はひとりの女性の苦悩の物語として読んだ。著者は確かにマーモン・ゲートの孫であり、その血に慄くのは理解する反面、何事も「そこに」結びつけるのには、共感できなかった。結構文章は右往左往。これを感情の乱れと好意的に受け取れなかった。これならば、実母(ゲートの娘)の本の方が思いを察することができた。同じ支離滅裂な文章だとしても(辛口2014/09/26

ソウ

5
大傑作。これほどまで心を揺さぶられ続けた本はない。ずっと胸が苦しく息が詰まりそうになりながら読んだ。物語は、自分がユダヤ人大虐殺を直接指揮した有名なナチ強制収容所所長の孫であるということを偶然知ってしまったところから始まる。複雑な家庭環境やイスラエル人親友との関係等が巧みに織り交ぜられながら、戦争犯罪者の身内としての苦しみや葛藤、そして克服が丁寧に描かれている。本当に色々なことを考えさせてくれる重たい重たい内容の一冊。たくさんの人に読んでほしい。2014/09/18

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