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ヴィンテージ・ミステリ・シリーズ
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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562050574
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

出版社内容情報

殺人と突然死について語った男が数日後に「そうして」死んだ。
砒素中毒死なのか、あるいは仕組まれた「殺人」なのか。
検死によって明らかになったこととは……。
〈読者への挑戦状〉も挿入された黄金時代の風格漂う本格推理小説。

内容説明

わたしの仲間たちの中心的存在ともいえた友人が死んだ。病死なのか、それとも事故か殺人か。やがて、検死とともに審問が行われ、被害者の意外な素顔が明らかとなり、同時に関係者たちも複雑な仮面をかぶっていたことを知るに及び、わたしはとびきり苦い真相に至るのだが…。読者への挑戦状を付した、ひねりの利いた本格ミステリ。

著者等紹介

バークリー,アントニイ[バークリー,アントニイ] [Berkeley,Anthony]
1893‐1971年、イギリス。1925年に『レイトン・コートの謎』でミステリ作家としてデビュー。ディテクション・クラブを創設するなど、黄金期英国ミステリの中心的存在

白須清美[シラスキヨミ]
英米翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スパシーバ@日日是決戦

101
C (2014年)<1938年> 日に日に良くなっているように見えた、体調不良で床に臥せっていた男は亡くなった。主治医は心臓発作と診断したが、検死の結果体内からある××が。「主人公とまったく同じ立場にある読者の前に証拠はすべて提示された」。本作が連載されたとき、読者からの膨大な応募があったにもかかわらず完全に正しい答えはなかったという。狭いコミュニティー、親しい関係にある人たちといえどもの性格や本性を把握している訳ではなく、誰しも一度は化けの皮が剥がれた瞬間に遭遇した経験はあると思います。2016/11/17

藤月はな(灯れ松明の火)

41
虚弱で自分勝手な妻を娶りつつも誰からも好かれていた中心人物が亡くなった。しかし、その死が砒素によるものだと知ったことから状況は一変していくことになっていき・・・。『試行錯誤』のようにコミカルでありながらもピリッと皮肉の利いた裁判が織り成されながらも「どうやって砒素を飲ませたか」ということが問題になる。主人公の臭いものには蓋をしつつも独善で言動する、偽善的な考えに苛立ちながらも最後の痛烈さにニヤリ。確かに法によって裁かれたり、命を以て償うことこそが全てとは限らないのだ。2014/05/10

Yuna Ioki☆

38
907-110-28 アントニイ・バークリー作品初読み。まあまあかなあ。でも翻訳物は人物背景や風景が想像しにくいのでミステリーの犯人あては苦手かも。2015/03/24

星落秋風五丈原

33
アニーペニーで果樹栽培を営むダグラスと妻フランシスは、元電気技師のジョン・ウォーターハウスとその妻アンジェラと、家族ぐるみの付き合いをしていた。ウォーターハウス家ではドイツ人のミッツィ・バーグマンをメイドとして雇っていた。9月3日「ジョンが具合が悪くなった」とミッツィ―がやってきて、医師のグレン・ブルームと連絡がつかないと取り乱す。行って見ると玄関でダグラスを出迎えたのはジョンで、二階で臥せっていたのはアンジェラという、誰が患者なのかわからない有様だった。ちょうどグレンの妹ローナがやってきて治療を施す。2022/08/07

yumiko

15
英国ミステリー黄金期の作家、アントニー・バークリーの一冊。 砒素による中毒死は、事故なのか自殺なのか、はたまた殺人なのか?死んだ男の友人は、少しずつ明らかにされる事実を元に、この事件の真相に迫って行く…。 同時代の作家から「変人だけど書くものはすごい」と言われた彼らしく、結末の捻りには「そうきたか〜!」と唸らされた。これは読む人によっては、いやミスかもね(^^;; とにかく読者を楽しませようと、毎回趣向を凝らすバークリー。きちんと本格でありながら、一筋縄ではいかないところが私は好き。2014/06/07

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