出版社内容情報
「友だちからの影響」とは、実際にどんなことなのか。
「恋人より、友情のほうが死へのリスクが低い」など多くの心理学実験から、
性格と健康に作用する幼なじみ、同級生、仲間、ネット友だちがもたらす影響を
わかりやすく紹介する。
内容説明
「恋人よりも、友情の方が死へのリスクが低い」「孤独よりも友のいる方が、延命率がのびる」「友だちの不在が、厭世観につながる」…気分だけでなく、健康にも影響をおよぼす心理実験から見えてきた友だちという「存在」の知られざる作用。
目次
1章 友情って何?―深く根づかせ、枝葉を広げてゆく
2章 友だちを見つけて、つくる
3章 子どもの頃の友情―仲間とライバル
4章 秘密と罪の共有―思春期の友情
5章 友情のすばらしき恩恵
6章 悪い仲間―友情のダークサイド
7章 ネット上の友だち―テクノロジーがもたらす影響力
8章 友情を最大限に生かす
著者等紹介
フローラ,カーリン[フローラ,カーリン] [Flora,Carlin]
ミシガン大学卒業。コロンビア大学ジャーナリズム大学院卒業。『Psychology Today』誌編集部に編集者・記者として8年間従事し、特集担当等を務めた。ニューヨーク州クイーンズ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヨクト
26
男だと特にダサくて言えないけれど、やっぱり辛いときには友達が大きな存在となってくれる。自分の意見を尊重してくれる人、同じ目標を持つ人、何でも話せる人。家族と違って友人は自分で選べるから、複雑な人間関係の中でぶつかってくっついて厳選されていく。年齢における友人関係、男女で異なる友人関係、ネット上の友人関係についても考察。そして、良い事ばかりでない友人関係のダークサイド。ストレスの2/3は友人によるものであるらしい。友達は量ではない。SNSだとどうしても量で可視化されてしまうため、多くの現代人が悩んでしまう。2014/02/11
虹
3
ネットの友人についてどのように書かれてるのか7章のとこが読みたかったので。あとは著者がアメリカ在住なので、友達の感覚がんー、"ガイジンさん"てかんじで日本人の友人にはあまり当てはめれないかな。ノリがちょっと違います。でもアメリカでもネットの問題はほぼ同じなのがわかった。日本人の友だちのことを書いた本では以前読んだ『縁の切り方/中川淳一郎』の本のほうが読みやすかった。 2015/07/24
takao
2
ふむ2021/04/20
Hidekazu Tanaka
1
面白かったです!!2024/10/11
イチゴタルト
1
自分にとって刺さった箇所は「友だちの素晴らしき恩恵」の章ですね。トム・ラスの実験から、アル中や覚醒剤依存症は友人や恋人との親密な関係が壊れたのが原因で陥ることが多い。落ち込んでいるときは周りから期待されることで這い上がれる。人生を前に進めるきっかけにもなる。「悪い仲間」の章では、周りの友だちが悪い習慣をしていたら、自分も悪い習慣をしてしまう傾向にある。逆に周りが良い習慣をしていたら、自分も良い習慣をする傾向にある。だからこそ自分は良い習慣をし続けて、周りに良い影響を与え続けられる存在になりたい。2019/12/14