出版社内容情報
サクサクのパイは、昔は中身を保存・運搬するただの入れ物だった!?
中身を真空パックする実用料理だったパイが、芸術的なまでに進化する驚きの歴史。
パイにこめられた庶民の知恵と工夫をお読みあれ。
写真豊富。フルカラー。
料理とワインについての良書を選定するアンドレ・シモン賞特別賞を受賞した人気シリーズ。
内容説明
サクサクのパイは、昔は中身を保存・運搬するただの入れ物だった!?中身を真空パックする実用料理だったパイが、芸術的なまでに進化する驚きの歴史。
目次
序章 パイとは何だろう
第1章 パイの簡潔な歴史
第2章 パイの魅力
第3章 パイのデザイン
第4章 パイの中身
第5章 特別な日のパイ
第6章 パイは世界をめぐる
第7章 パイと文化と芸術と
終章 パイの未来
著者等紹介
クラークソン,ジャネット[クラークソン,ジャネット] [Clarkson,Janet]
食物史家。医師。オーストラリア、ブリスベン出身。クイーンズランド大学医学部講師
竹田円[タケダマドカ]
東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。専攻はスラヴ文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kouro-hou
24
まだ竃が粘土でできていた時代。パイは食べ物ではなく、具の焼き汁等を封じ込めるための耐熱容器だった。(頑張れば食べられるかもしれないレベル) そして蓋部に穴を開けて焼き上げ、完成後に油で封をすると密閉容器にも! 何でも猪のパイを一年保存できたとか。本当かよ!w このカチカチ密封パイはコフィンケースと呼ばれ、後に棺桶の意味になったそうな。歴史あるね! パイは楽しいイメージもある一方、中身に何が入っているかわからない偽造の歴史もあり、不信の象徴でもある。ピーターラビットのお父さんが入っているかもしれないしね!2016/12/21
桃水
17
2013/04/17:パイの定義から歴史を綴っていますが、色々なものがつめられきたのですね~裸の美少女や黒つぐみとか食品じゃないし。2013/04/16
シルク
14
「中世では祝宴の最中に裸で入浴することは珍しくなかった。この絵には、浴槽でいちゃつくカップルのために用意されたレイズド・パイが描かれている。」(p.37)……おいおいおい~、あんだその、乱痴気騒ぎは(╬☉Д⊙ฺ)ァア!? ていうかこの一文、パイのこととか完全に添え物じゃね?! と思った。浴槽でうっふんあっはん、イチャイチャ……だけど盛大に水を飛ばしても、浴槽が揺れに揺れても、まあパイは大丈夫なのだという話。なんたってパイって、そもそも保存容器みたいなものとして料理史の中に生まれたものですけんね~……と。2017/02/04
ふろんた2.0
12
パイ自体が保存容器であり、密閉・運搬に適していると。2019/05/01
みろ
7
パイとは何か?ということから始まり、パイと呼ばれる食べ物の歴史を綴った読みもの。現在の日本にあるパイというものは、パイ全体からすると、ほんの一部でしかないことがよくわかった。想像できない、したくない中世のパイのレシピは、読んでいてなかなか面白い。が、食べたくはない…2013/03/31
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