タイタニック百年目の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 545,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562048564
  • NDC分類 936
  • Cコード C0022

出版社内容情報

2012年は、タイタニック号の海難事故からちょうど100年目にあたる。
約1500名もの犠牲者を出し、海底に沈んだ世界最大の客船は
新種のバクテリアによる傷みが進んでおり、その基礎構造は
もうまもなく崩壊してしまうだろう。
著者ペレグリーノは四半世紀におよぶ深海探査によって得られた証拠に加え、
生存者を訪ね歩き、聞き書きした当時の様子をこの一冊に刻み込んだ。
衝突の前後と事故後のドラマチックな瞬間を伝え、圧倒的な魅力を放つ真実の物語。

内容説明

一九一二年四月、世界最大の豪華客船が氷山に衝突し、一五〇〇名もの犠牲者を出した。現在、四〇〇〇メートルの海底に沈むタイタニック号は、鉄を食べる新種のバクテリアによる傷みが急激に進んでおり、もうあと数十年で基礎構造は崩壊してしまうという。著者ペレグリーノは二五年におよぶ深海探査によって得られた証拠に加え、生存者を訪ね歩き、聞き書きした当時の様子をこの一冊に刻み込んでいる。衝突の前後と事故後のきわめてドラマチックな瞬間を伝えるまさに「最後」の物語がここに誕生した。

目次

収束
良好な状態からはほど遠く
かすかな戦慄
輝くイルカの夜
三位一体
自然にしかず
カスケードポイント
われわれに不利なことばかり
悪夢に忍びよって
起程点〔ほか〕

著者等紹介

ペレグリーノ,チャールズ[ペレグリーノ,チャールズ][Pellegrino,Charles]
科学者、作家。古生物学、宇宙生物学、考古学、昆虫学、無脊椎動物などその研究範囲は多岐に渡り、ロボット工学分野や宇宙探査ロケットなどの開発者としても著名である。海洋学者として四半世紀にわたりタイタニック号の探査計画に参加し、タイタニック三部作を著した。ジェームズ・キャメロン監督の映画『タイタニック』『アバター』では科学コンサルタントを務めている

伊藤綺[イトウアヤ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐうぐう

24
生存者への取材から集められた証言、そして2001年の夏に行われたジェームズ・キャメロンによる海底探査から得た新情報を交えたことで、本書はタイタニック号関連本の集大成であり、決定版とも言える内容になっている。事故原因はもとより、それまであまりクローズアップされる機会が少なかった二等・三等船室の乗客に焦点を当てている点が好感だ。例えば、唯一の日本人乗客である細野正文氏の「女性を押しのけ無理やりボートに乗った日本人」という間違った記録を修正し、その汚名を払拭することに貢献している。(つづく)2014/01/07

Mana

5
二等三等船客、異人種カップル、生還した有色人種など、周辺に追いやられて語られなかった人たちをメインに取り扱ったという感じ。正直、読んでていい気はしないし、ムカムカしてる。ウォルター・ロードのタイタニックの最期だと使命感溢れる勇敢な人物だった船員たちも、二等三等船客や有色人種には狭量で無慈悲な顔を見せる。ただ一人の日本人で生還したことで汚名を着せられた細野正文氏の名誉挽回もされている。2018/07/22

ラガードー

4
これまであまり聞かなかった挿話が興味深い。夫と死別したかった一等女性客、ライトラーの笛が博物館へ寄贈される経緯、自称最年少の乗客など、初耳の話も多かった。03年のドキュメンタリー映画「ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密」を観たことがあり、その裏話にも興味を引かれる。一方で、海底の船体残骸に十字架形の部品があると宗教の話が始まったり、日本人乗客の話が出ると福島の原発事故に言及したり、話題が恣意的で散漫な印象も。2017/09/09

ゆずこまめ

3
何等の客だったかによって生存率が全然違うのにはぞっとする。船員達の自らの命も顧みず人命救助に励む勇気と三等の客や有色人種は躊躇なく切り捨てる冷酷さが同居する様に驚いた。当時はこれが普通の感覚だったのか。2021/02/08

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2
 ロボット工学やロケット開発に携わる学者としての視点からの沈没船タイタニックの観察記録は、救助された人々の証言や当時の資料から切り込んだタイタニックの書籍とまた違った見方が出来て面白い。  只、元の文章のせいか訳文が読みにくい。著者の言わんとする事を表現するのは大切だが、文章として首を傾げたくなる所が多々あった。  海底に沈んだ衝撃とテロよるWTC崩壊の衝撃を比較して上げている所が興味深い。  今迄あまり取り上げられなかった乗船者達のエピソードの数々も良かったと思う。2013/04/03

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