図説 メイドと執事の文化誌―英国家事使用人たちの日常

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  • サイズ A5判/ページ数 317p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784562048557
  • NDC分類 366.8
  • Cコード C0022

出版社内容情報

18世紀から19世紀の英国では、全労働人口の約15%が家事使用人として働いていたという。
本書はヴィクトリア/エドワード朝時代の英国カントリーハウスで働くメイドや執事を中心に、
無名の人々の暮らしぶりを、残された手紙や日記、帳簿、料理帳、ワインセラー帳、
薬の調合ノート、あるいは「使用人規則」など膨大な資料から読み解き、
「階下」の知られざる生活を今に示す。
ディケンズやクリスティ、ドイルの小説に描かれた背景世界に興味のある読者も、
マナーハウスやカントリーハウスのインテリアに関心のある読者も楽しめる一冊。

内容説明

19世紀から20世紀初めにかけて、英国の大きな屋敷で働いた人々はどのような毎日を送っていたのだろう。本書は家令からフットマン、コックからハウスキーパー、ナースメイドまで、無名の人々の日常生活を、残された手紙や日記、帳簿、料理帳、ワインセラー帳、薬の調合ノート、あるいは「使用人規則」など膨大な資料から明らかにしてゆく。職務によってさまざまな役割を果たした家事使用人の専門技術、権限、季節の行事、服装、食事、採用、給料まで、邸宅内部のカラー写真とともに解説。「階下」の知られざる生活を今に示す。

目次

第1章 使用人としての生活
第2章 階下の登場人物たち
第3章 「大きなお屋敷」の世界
第4章 日々の職務と大きな催し
第5章 使用人の暮らし
第6章 終わりの始まり

著者等紹介

エヴァンズ,シャーン[エヴァンズ,シャーン][Evans,Si^an]
文化史家。英国の歴史的邸宅に関する豊富な知識を駆使して、知られざる過去の家事使用人の生活を探究している。歴史的建築物や景観の保護をおこなう英国のナショナル・トラスト、ヴィクトリア&アルバート博物館、デザイン博物館勤務を経て著述家

村上リコ[ムラカミリコ]
千葉県生まれ。東京外国語大学卒業。翻訳家、フリーライター。19世紀から20世紀初頭にかけての英国の日常生活、特に家事使用人、女性と子どもの生活文化をテーマとして、メイドや執事に関するテレビ番組の時代考証や監修もおこなう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

giraffer SACHIヽ(*^^*)ノ少しずつですが毎日読んでます!

24
上質の紙にフルカラーの素敵な写真たち。今まで、関連本で読んだこととかも含まれてるので、定着しながら “小部屋”でコツコツと読んで読了。 別の関連本を引き続き読むか、抜粋で度々出てきた小説『エドワーディアンズ』を読むか、悩むところ・・・(*^^*)2016/07/30

blue_elephant

5
ドラマ『ダウントンアビー』が好きだったので、イギリスの貴族に仕える使用人の世界をもっとリアルに知りたくて借りて読んでみたけど、図説という枕詞がついている割には、とても少なくて物足りない。というよりも文体・構成が単調で退屈してしまった。2019/04/07

noko

4
シャーロックホームズやポワロを見ていると、たまに使用人が出てくる。彼らがどんな生活、仕事をしているのか知りたかった。1700〜1900年の間人口の15%は使用人だった。使用人であることが恥だと思うようになったのは、現代の事で、それまでは使用人になれば、安全で程度の良い服や食事住居も確保でき、マナーも学べた。常に控えている為、18世紀になるまでは使用人はたまに主人と同室で寝ていた。主人は主階段を使うが、スタッフは裏階段を使う。家の中でも序列があるが、使用人にも序列がある。この本を読むと色んな事が分かる。2025/06/05

洋書好きな読書モンガー

4
TVドラマと映画になった時代に翻弄される英国貴族一家を描いた「ダウントン・アビー」を観た時、執事とかメイドってどうだったんだろうと興味を持って買い求めた本。19世紀ナポレオン戦争が終わる頃まで貴族家の使用人はほぼ男ばかりだった=内戦の時代いつでも武器を取って館を守らなくてはならなかった。執事は24時間主人の用をする為50歳くらいで引退するまで独身だったとか。いろいろほうー😳という内容だった。女性使用人が増えるのは世の中が安全になってから。大勢のメイドさんに囲まれてなんて長い間無かったのだ。

桜花

4
ヴィクトリア朝~エドワード朝の貴族の館を支える執事やメイドを解説した本。当時の使用人の言葉や実在する館の写真が引用されていてわかりやすい。残業当たり前、プライベートもなし、恋人さえ規制されるという何重苦に読んでいるだけでキツそう。手なんて血がでるほどみたいだし。当時は膝への負担もすごくて職業病だったみたい。それを受け入れられていたのは労働者階級の特に女性にとっては職業選択の余地がなかったのかな。それでも世界大戦以後は女性は活躍の場を増やしていったことにより廃れていく。一度はイギリスの貴族の館は行ってみたい2016/08/22

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