出版社内容情報
これまで謎とされてきた中国スパイの世界。
アメリカの核兵器機密情報漏洩事件を中心に、その独自な手法・組織・歴史と現在を、
FBIその他150人以上の関係者の証言と綿密な取材で鋭く描いた衝撃のノンフィクション。
内容説明
二重スパイ、核兵器機密情報、ハニートラップ、サイバー攻撃…これまで謎とされてきた中国スパイの実態をここまでくわしく書いた本はなかった…。アメリカを震撼させた核兵器機密情報漏洩事件から近年のサイバー攻撃まで、中国スパイの独自な手法・組織・歴史と現在を、FBI、CIA、中国人“工作員”その他150人以上の関係者の貴重な証言と綿密な取材で描いた衝撃のノンフィクション。
目次
千の砂粒
パーラーメイド
リクルート
二重のゲーム
読み終えたら完全に隠滅せよ
『ミスター・グローブ、大変だ!』
虎に乗って―中国と中性子爆弾
飛び込み
キンドレッド・スピリット
セゴパーム〔ほか〕
著者等紹介
ワイズ,デイヴィッド[ワイズ,デイヴィッド][Wise,David]
作家/ジャーナリスト。諜報活動/スパイに関する分野の第一線のライターとして多年にわたり活躍中。ワシントン在住
石川京子[イシカワキョウコ]
玉川大学文学部外国語学科卒、シドニー大学文学部日本研究科修士課程修了
早川麻百合[ハヤカワマユリ]
立教大学文学部・英米文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ともくん
2
中国安全部の諜報活動は恐ろしい。ロスアラモスの核研究施設から、あんなに重要機密が中国に流れているとは。既に配備している核ミサイルはもちろんですが、色々なところにアメリカの技術が使われていそうです。もしかしたら、ワリャーグの中身はソ連とアメリカ技術のハイブリッドだったりして・・・わが国も人事ではないですね。かなりやられてそうです。2013/03/31
ゆうろう
1
足掛け2ヶ月で漸く読了。和訳がこなれておらず、スラスラと読み進めなかったのが一因。尤も元々の原文自体が難解な文章なのかもしれないが…。P278の「北京行き中華航空」は明らかな誤訳、「中国民航」が正しい。同ページに記されているが、この時期パンナムも北京行きを飛ばしてたんだっけ❓と、いろいろ詮索したくなる内容だが、P31の在ロサンゼルス中国領事館やP57の東風書店の住所は、Googleマップで事実確認できた。アメリカの情報機関は縄張り意識や官僚主義が強く、これでは防諜にはマイナスに作用するだろうに…。2023/11/12
takao
1
ふむ2017/11/15
猫草
1
スパイ物としては新しい話題で興味深い!FBIやCIAにまで入り込む中国人スパイの巧妙さ!そして今はサイバースパイ!日本は大丈夫?な訳が無い!ただ残念だったのは翻訳物によくある直訳の羅列みたいな読難さ!一回途中で挫折したが今回やっと読破できた!2014/07/24
甘納豆
1
ハニトラからサイバーテロまで。過去の事例では、まさかあれがスパイ! というんじゃなく、明らかに怪しいのがスパイなのに、希望的観測や情実・保身から見過ごすFBI、CIAの内情もなかなか酷くて面白かったです。でも、日本でも現在進行形でこういうのありそうだなあ……。2012/08/26