出版社内容情報
狙撃の歴史、戦争による発展、代表的な銃をたどり、史上最強の狙撃手たちをに焦点をあてた初めての本。敵陣を震え上がらせ、一瞬のうちに破壊する、戦場の一撃必殺の兵士たちの物語。
内容説明
一撃に命をかける戦士たち。最初の狙撃手ティモシー・マーフィー、最強の狙撃手ヨーゼフ・「ゼップ」・アラーベルガー、旧日本軍狙撃手、そして現代のスペシャリストたちまで。
目次
第1章 散兵から射手へ(モーガンの射撃隊;ファーガソンのライフル隊 ほか)
第2章 塹壕での狙撃手(イギリス軍の狙撃手養成学校;戦略と戦術 ほか)
第3章 狙撃兵と機動戦(冬戦争(一九三九~四〇年)
「バルバロッサ」作戦 ほか)
第4章 冷戦時代の武力衝突(北ベトナムの狙撃手;アメリカ軍の反撃 ほか)
第5章 現代のスペシャリスト(「砂漠の嵐」作戦、一九九一年;チェチニャー、一九九五年 ほか)
著者等紹介
ストロング,チャールズ[ストロング,チャールズ][Stronge,Charles]
複数の大手出版社で、おもに軍事史、政治、国際情勢を手がけてきた経験豊富なライター、編集者。軍事情報の年鑑発行やコンサルティング業務で知られるジェーンズ社に勤務したこともあり、いくつもの著作がある。英国国防義勇軍に6年間在籍
伊藤綺[イトウアヤ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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GaGa
33
エピソードとしては、第二次世界大戦時のドイツVSロシアの狙撃手同士の対決が緊迫感はあった。日本軍もジャングルでの狙撃は得意としていたと知り驚いた。イギリスのファーガソン少佐は、あのワシントン(アメリカ初代大統領)を照準に収めていたが引き金は引かなかったそうな。なぜなら背を向けていたから。イギリスらしい騎士道精神か。もしも撃っていたら歴史は多少変わっていたかな?2012/01/25
ume-2
7
狙撃は狩猟をその根源とし、戦争の中で進化してきたものである。当初はフェアプレー精神に反するとし、味方からすら蔑まれてきた卑怯な戦略であった狙撃がその有効性と抑止力を認められ、軍隊や警察機構の一部に必須とされるに至る歴史を、数々の戦闘、伝説化された狙撃手を列挙しながら解き明かしていく労作である。訳題が連想させる興味本位の本ではない。しかし、各狙撃手の公式戦果として語られるのは射殺した人間の数で、戦時下の麻痺した情勢がそこに窺われる。最大2km先から飛来してくる礫に、撃たれた方は何が起こったかすら分からない。2015/10/31
a crow
2
写真を用いながら狙撃の発祥や内容、装備、必要とされる技能についてわかりやすく、かつ漏れなく解説している。また戦争の全体を描きつつスナイパーの作用を説明しており、歴史に明るくない人でもある程度舞台を把握できる、非常に読みやすい一冊。ただし、誤訳や脱字と思われる部分が散見されるので、細かい部分はあまりあてにし過ぎない方が良さそうだ。2013/01/13
ottohseijin
2
猟師最強説2012/04/21