出版社内容情報
ニューヨーク、ボストン、サンフランシスコ……。19世紀アメリカを舞台に、シャーロック・ホームズがワトソン博士とともに大活躍! 意外な人物との出会いや符合も楽しい著名作家競演のアンソロジー!
内容説明
「あの事件」の後日譚から新大陸ならではの事件の数々。人気パスティーシュ集、実力作家たちの饗宴。
著者等紹介
エスルマン,ローレン・D.[エスルマン,ローレンD.] [Estleman,Loren D.]
ミステリとウェスタン小説、メインストリームのジャンルで60冊以上の単行本を出している。PWA(米国私立探偵作家クラブ)のシェイマス賞など多くの国際的文学賞を受賞しているほか、MWA(米国探偵作家クラブ)やCWA(英国推理作家協会)の賞にもノミネートされてきた。ミステリの代表作はエイモス・ウォーカー・シリーズ
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
1954年生まれ。日本推理作家協会、日本シャーロック・ホームズクラブ会員。シャーロキアンの国際団体BSI正会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴィオラ
7
読友blue_blueさんがホームズを読んでて楽しそうだったので、久しぶりにホームズ・パスティーシュ(*´Д`) タイトル通り「アメリカでホームズが活躍する」話がほとんどの中、一番楽しかったのは実はホームズが一切出て来ない「七つのクルミ」。ホームズなりきり物って面白いなぁ。あと、小説じゃないんだけど、嘆きや死を意味する「mor」の変形で名前が始まるホームズの敵についてのエッセイが楽しかった。モリアーティでもモランでもない、ホームズの真の敵とは?!2013/08/22
J・P・フリーマン
4
ホームズにアメリカは似合わないね。霧に包まれたロンドンでこそ光り輝く。2018/12/27
*こころ*
3
2012年発行。 積読本(購入日2012年)。 シャーロック・ホームズ パスティーシュ書き下ろしアンソロジー。 ホームズ(とワトスン)のアメリカにおける活躍。 質の高い贋作にワクワク♪ 訳者あとがきにもあるように「パスティーシュこそ実は優れたホームズ研究作品」! 二重の楽しみ☆彡 なんちゃってシャーロキアン、似非ホームジアン、でもってドイリアンもどきなワタクシにはただただ感嘆するばかり! ★★★ SHの世界は面白い♪2017/10/18
ぽま
3
米国を舞台とする条件下で組まれた、ホームズパスティーシュのアンソロジー。米国人作家が大半を占めるこのシリーズにおいての、この条件設定なだけに、これまで以上に作家陣の筆が走っているのを感じた。どの作品も自国歴史をノリノリで組み込んでおり(そして、どれも米国人なら一般常識レベルの著名人だらけなので、背景説明が足りない事もあり)、米国史にある程度造詣が深くないと、読みにくい以前に理解できないのではと感じた。気に入っているのは『甦った男』と、考察論文の『モリアーティ、モランほか―正典における反アイルランド的心情』2012/08/08
アルクシ・ガイ
2
ヴィクトリア時代のアメリカが、いかに「蛮地」「田舎」と見下されていたかわかるな。ホームズにはやはりアメリカの素朴さより、霧のロンドンが似合う。「ホワイト・シティの冒険」が良かった。ワトソンの語り口は19世紀の植民地的だが、ホームズの視点は21世紀のものだ。2015/10/04
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- 検事の信義 角川文庫