出版社内容情報
中南米をおさめ世界の海を席捲するスペインのフェリペ二世の野望と立ち向かうイングランドのエリザベス女王の海の勇者たち。世界史の分水嶺「アルマダの海戦」を全艦隊の詳細、司令官群像、両国の政治状況、その後の歴史までを総括
内容説明
世界の海を席捲するスペインの野望と立ち向かうエリザベス女王の海の勇者たち。全艦隊の詳細から司令官群像、両国の政治状況、その後の歴史までを詳細に総括。
目次
第1章 戦争への道
第2章 スペイン無敵艦隊
第3章 エリザベスの海軍
第4章 アルマダ海戦
第5章 戦いの余波
第6章 考古学的遺産
第7章 運命のねじれ―もしスペインが勝っていたら?
著者等紹介
コンスタム,アンガス[コンスタム,アンガス][Konstam,Angus]
作家・歴史家。海戦、海賊関連の著書など、著作物は50冊を超える。元海軍士官で、メル・フィッシャー海事博物館館長を務めた
大森洋子[オオモリヨウコ]
海洋ライター、翻訳家。横浜市立大学英文学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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中島直人
11
(図書館)まさか海戦でのアルマダ艦隊の損失が、ほぼゼロとは知らなかった。歴史は勝者が作り上げる、その典型のように感じた。船の構造や武器の構成など、詳細過ぎると感じる部分もあったが、イラストも多く、文章も読みやすい。面白く読めた。2018/09/30
サクラ
3
年表、地図、時代背景、船の特徴、果ては参戦した船や人物の名前の目次まで!リヴェンジ号に至っては断面図まで有り内部が良く解りましたd(o´∀`o)図説とあるだけに見応え読み応えありありです!トイレも無いスペイン船のすし詰め状態の船室内の凄まじさも想像出来ました。訳者あとがきも素晴らしい【日本史で習った三浦按針。彼はアルマダに参加した後オランダの船で2年の厳しい航海の末、九州に辿り着いた。その船の大砲を徳川家康が関ヶ原の戦いで使用し石田三成に勝利する】ですって!アルマダが身近になった気がしました♪面白かった!2016/02/03
人生ゴルディアス
3
図説なんたらなんたら、と銘打たれる本って大抵絵でページを埋めて説明おざなりだったりするんだけど、本書は違った。絵が豊富(しかもカラー!)な学術書って感じだった。スペイン無敵艦隊って名前だけは知っているが結局なんだったのか知らず、中世と近世のはざまの地中海の様子も全然知らなかったので、とても楽しかった。同じく名前だけは聞いたことのあるドレイク船長とかもここで武功をあげたのね。無敵艦隊が負けるに至った経緯とか、その後とかも知れてよかった。無敵艦隊が一度も自分たちを無敵艦隊と呼んだことがないとかも興味深い。2015/09/10
祐李
2
レポート兼趣味で借りました。スペインサイドの少ない記録もきちんと書かれててよくあるイギリス至上主義っぽい感じではないのでうれしい、読みやすいしまとめやすかった。あと、フレブラの今後どうなるんだろうなぁってのも考えながら読んでいたらアロンソのエピソードやドレイク達を上手く使いこなしたイギリスの司令官をみるととても魅力あふれるし素晴らしい人々でもっと知ってもらいたい。結構すごい仕事してるのにあまり名前を知られてない。船や肖像画、当時の社会背景も細かいのでとてもいい本です2014/08/14
ken
2
巷で言われてた定説と史実の違いがよくわかりました。 当時の人や船の解説も充実しているうえに、社会情勢もよく書かれてるので、非常に面白かったし勉強になりました。2012/02/19