出版社内容情報
シリーズ全6巻を未読の読者にも親しめるように解説。物語が大きく変容した4巻『帰還』の解読を軸に、ドラゴン、テナー、死の国ドライランド、カルガド文化、ゲドの5つの視点からシリーズ全体を見た、斬新な示唆に富んだ力作。
全6巻のすべてを対象に、未読の読者にも親しめるように解説。
4巻『帰還』の分析を軸に、その変容から核心に迫る。
「ドラゴン」「テナー」「死の国ドライランド」「カルガド文化」「ゲド」。
5つの視点からシリーズ全体を見た、斬新な示唆に富んだ力作。
内容説明
ドラゴン、テナー、死の国ドライランド、カルガド文化、そしてゲド…5つの視点から“ゲド戦記”シリーズ全体を考察した、斬新な示唆に富む論考。
目次
第1章 “ゲド戦記”の世界
第2章 “ゲド戦記”シリーズにおけるドラゴン表象
第3章 見直すテナーと見直される世界
第4章 死者たちの解放へ
第5章 カルガドからの問いかけ
第6章 ゲド
著者等紹介
織田まゆみ[オダマユミ]
山口県生まれ。立命館大学法学部・産業社会学部卒業。中京大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。現在、大同大学、名古屋短期大学、名古屋外国語大学非常勤講師。日本イギリス児童文学会理事、日本児童文学学会会員、東海児童文化協会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Die-Go
38
追悼ル=グウィン。図書館本。ル=グウィンの不朽の名作であるところの『ゲド戦記』を五つの視点から読み解いた考察本。小難しくなりそうな所を、上手く読み易い文章で仕上げている。『ゲド戦記』の副読本として本書を携えるのも良いかも知れない。★★★★☆2018/02/17
1700
1
中学生で初めての「帰還」を読んだ時の違和感を言葉にしてもらった気がする。 今思えばフェミニズムとの最初の出会いがあれだったのかなと思えた。 ジブリ版の納得できない部分を指摘していてそこも胸がすっとした。装丁も岩波書店のゲド戦記のデザインに合わせてあって愛を感じる。2019/06/01