出版社内容情報
18世紀中葉、砲74門をもつ帆船軍艦サンダラー号の詳細な建造記録。当時世界一の造船技術を誇っていた英国の中でも最高傑作といわれたサンダラー号。この歴史的名艦が完成するまでの複雑な工程を多数のイラストでわかりやすく解説
内容説明
18世紀中葉、イギリスの産んだ最高傑作といわれる木造帆船“サンダラー”。その誕生から材料、設計図、兵装などにいたるまで、多彩な図版に職人たちのエピソードも交え解説した唯一の建造記録。ファン待望の復刊。
目次
砲74門艦の誕生
18世紀の木材産業
造船用資材の調達
造船所
造船所で働く人達
設計図、模型、現図
建造工事
進水作業
艤装、兵装
著者等紹介
ドッズ,ジェイムズ[ドッズ,ジェイムズ][Dodds,James]
美術家。船大工の資格を生かし、徹底した調査に基づいた船に関する作品を多く残している
ムーア,ジェイムズ[ムーア,ジェイムズ][Moore,James]
40年にわたるヨットマンとしての経歴を持ち、海と船についての著作多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
むらきち
12
大量に仕入れた帆船関連本を読むための予備知識として手をつけました。良質な木材を使って建造された軍艦は100年現役も可能だし、大型化やフレーム強化にも良質な木材が必用となる。建造工事の項はよく分からなかったけど、木材産業や設計方法が分かっただけでも面白かった2015/05/07
ヴィクトリー
4
思いっきり趣味に走った本。帆船軍艦の建造方を知ってどうする、という気もするが、好きなので仕方が無い。内容が内容だけに文章だけでは理解しにくいし、図が大量にあるものの当時の書籍から取られたと思しきものが多いため見づらく、細かい部材などは、一体どれを差しているのかわからないものもあった。とは言え、帆船小説を読む際の予備知識が増え、それらの読書は一層楽しめるものとなるはず、である。 が、問題は最近帆船小説が一向に訳出されない事である…。オーブリーシリーズと、トマス・キッドシリーズは続きが是非読みたいのだが…。2011/08/02
しいかあ
3
戦列艦建造の過程を一から十まで解説した本。木造帆船てのは腐りながら動く船なんだということをわからせてくれる。読み了る頃には戦列艦が森のゾンビに見えるように…はさすがにならないけど。木を切るところから初めて進水、艤装するところまで順を追って解説してある。船の本というより船大工の本。なので、見たことない専門用語のオンパレード。実際に帆船模型でも作ってみればちょっとは分かるんだろうけど、どの部品がどことくっついてどうなるのか、割とちんぷんかんぷんだった。用語の解説をもう少し丁寧にしてもらいたかったな。2013/08/13
チャゲシン
2
H.M.S.サンダラー号を参考に、英国の帆船軍艦の、設計、材木の調達やその状況、造船所の様々な仕事、建造方法、親方の給料、職工一人にいくら払っていたの、建造費、維持費、ありとあらゆる細かいことが書かれてます。帆船好きな人は一度は読んだ方がいいかも2019/12/08
ごいんきょ
2
さて、読み終えるのに何年かかったかな〜。 帆船軍艦を作るのは莫大な費用等に労力が必要なことが良く理解出来ました。2016/03/15