出版社内容情報
ヒトラーの侵略戦争を可能にした独化学企業イーゲーファルベンの存在とその実態。アウシュビッツ収容所を建て犠牲者を工場の奴隷労働に、他方で大量虐殺用の有毒ガスを生産。戦中でさえ米国資本と連携した悪の論理と驚愕の実態!
内容説明
ドイツ化学工業の誕生から巨大帝国への歩み…、第一次世界大戦を経てヴェルサイユ条約をなし崩しに…、ナチ政権と手を組みアウシュヴィッツ運営にも手を染めた、IG社の仁義なき隆盛と大戦後をも想定した擬装隠蔽工作。アメリカ高官の介入による不死鳥のような延命と巨大化…。国際陰謀の推理小説に見まがうスリリングな真実を描き、軍産複合体の形成過程を明らかにする歴史的な事例研究。
目次
第1章 第一次世界大戦
第2章 第一次世界大戦後のドイツとボッシュの夢
第3章 IG社とヒトラーの開戦決意
第4章 ナチ政権下のIG社とスタンダード石油の提携
第5章 欧州化学工業の乗っ取り
第6章 奴隷的強制労働と大量殺戮
第7章 IG社の敗戦
第8章 IG社のニュルンベルク裁判
第9章 平和を迎えたIG社
第10章 企業組織の隠蔽偽装工作
第11章 ジェネラル・アニリン・アンド・フィルム社の奇妙な訴訟事件
著者等紹介
ボーキン,ジョーゼフ[ボーキン,ジョーゼフ][Borkin,Joseph]
1934年、米国上院軍需産業調査特別委員会の調査研究員時代に、IG社とスタンダード石油の間の契約を調査して以来、一貫してIG社問題を追究し続け、以後、下院特許委員会に転籍、1938~1946年は司法省独占禁止局の特許・カルテル課長、第二次大戦後、法律事務所を開き、大学講師、ドゥルー・ピアソン財団理事等を歴任。1979年に67歳で他界
佐藤正弥[サトウマサヤ]
1931年、石川県生まれ。1956年、一橋大学商学部卒。1958年、同大学院経済学研究科(経済史)修士課程修了。参議院事務局を経て、1963年、旭化成入社。旭ダウ勤務の後、1982年、ダウ・ケミカルに移籍。ダウ化工の管理部長、ダウ・ケミカル日本の財務管理本部長を歴任。1990年より千葉経済大学教授。2002年、定年退職。現在、NPO法人NBCR対策推進機構正会員、学術社団日本安全保障・危機管理学会正会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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