内容説明
ひょんなことから「イケメン俳優特集」を担当することになった著者が発見したのは…『オタク女子研究』『腐女子化する世界』に続く腐女子研究最新作。
目次
第1章 イケメンブームの理由(「萌え」は最強か;共感型ドラマ『絶対彼氏』と萌えドラマ『ごくせん3』 ほか)
第2章 不細工萌えという新しい流れ(なぜドラマはイケメンばかりなのか―『天地人』『メイちゃんの執事』;オードリーが愛される理由 ほか)
第3章 ギャルは腐女子にとって脅威なのか(ギャルと腐女子という対立項;ギャルワナビーはリアルを嗜好する ほか)
第4章 イケメン怖い(BLオヤジ漫画とオヤジ萌えドラマ―『ハンチョウ』『湯けむりスナイパー』;「イケメン怖い」 ほか)
第5章 恋愛と暴力性の問題(オラオラ系とは;「対等な関係」の問題点 ほか)
著者等紹介
杉浦由美子[スギウラユミコ]
批評エッセイスト、ノンフィクションライター。1970年生まれ。日本大学農獣医学部(現・生物資源学部)卒。メタローグ社の『書評道場』に投稿していた原稿が編集者の目に留まり、2005年に大手新聞社発行の週刊誌のライター、データマンになる。大学の公開講座の講師、トークイベントのインタビュアも勤める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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しげ
9
タイトルには「腐女子」とありますが、腐女子ネタよりも芸能ネタの方が多かった気がします。そして「研究」というには、著者の感じたこと、思っていることを中心に書かれていたので「これってエッセイじゃないの?」と思っていたら、あとがきにちゃんと「エッセイです」と書かれていました。考察本というよりも個人のエッセイとして読むべきだったのですね。歌舞伎の番町皿屋敷を観て「なぜ青山播磨はわざわざお菊を斬ったのか?」とずっと疑問に思っていたので「対等だからこそ斬った」という解釈に「なるほど」と思いました。2013/08/29
さんまさ
4
2009年11月発行。イケメンブームを背景に現代女子の萌えと恋愛を分析した風のエッセイ。杉浦さん、コアなBLオタクでありつつ三次元のイケメンオタクなのね。今回初めて「萌え」そのものに取り組んでいるが、正直とっちらかってる印象。だいたい腐女子の「恋愛観」というテーマ設定からして、なんというか腐女子的に一番切実でないものを取り上げた感じ(笑)杉浦さんの研究は非オタの興味本位に応える目的が大きいのでしょうね。分析するのにもされるのにも疲れてきたオタさんはしをんエッセイでも読んで笑いましょうね!2013/09/11
あみだ
1
「研究」と銘打たれていたため、もっと学術的に価値のある本かと思って購入したのに、的外れなエッセイで残念。岡田斗司夫が著書で述べていたように、腐女子はアイデンティティであるがゆえ、結局腐女子を定義するのって難しいんだ…。2014/04/06
みぃ
1
二次元より三次元の話が多かったので、芸能人に萌えない私にはちょっとピンと来なかった。『オタク女子研究』の方が面白かった。2011/06/11
綾☆SRX-スタクラ&ラグジュリ
0
著者に共感はしない。腐女子じゃないからか?まあ、なんだろうね?私の場合、一部の比重がサッカーに行ってるからだろう。2015/09/21