ライムブックス 忘れえぬ夢の湖で

クレイパス，リサ【著】〈Ｋｌｅｙｐａｓ，Ｌｉｓａ〉/水野 凛【訳】

原書房（2014/06発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 406p／高さ 15cm
• 商品コード 9784562044597
• NDC分類 933
• Cコード C0197

出版社内容情報

祖母と暮らすための別荘の改修をアレックスに依頼したゾーイ。
友人には彼とは関わらないように言われていたが、物憂げな彼の横顔が気になっていた。
一方のアレックスもまた、初めて逢った時から優しく聡明なゾーイに惹かれていることに気づく。
しかし、彼は、絶対にゾーイのことを好きになってはいけないということを自分に言い聞かせ……。

内容説明

小さなホテルで料理人をしているゾーイ。愛する祖母と一緒に暮らすための準備をすすめていた彼女は、サンフアン島の湖畔にある別荘の改修をアレックスに依頼する。それまでのアレックスは、悲しい出来事に遭い人の愛し方も愛され方もわからなくなって、絶望の淵にいた。しかしゾーイと出逢い、彼女のつくる手料理と明るく純粋な笑顔に触れるにつれて、暗闇に閉ざされた心がぬくもりで満ちていくことに気づく。また、彼の翳りのある表情がずっと気になっていたゾーイは、その奥に秘めた不器用な優しさを知って、心が大きくかき乱された。ふたりは互いに惹かれあう気持ちを止められなかった。まるで遠い昔からの運命に導かれているように…。“フライデー・ハーバー”シリーズ第３弾！甘くあたたかな奇跡のラブストーリー。

著者等紹介

クレイパス，リサ［クレイパス，リサ］ ［Ｋｌｅｙｐａｓ，Ｌｉｓａ］
これまでに多数のロマンスを執筆し、１２カ国語に翻訳されている。１９８５年にミス・マサチューセッツに選ばれ、アトランティックシティで開かれたミス・アメリカ・コンテストにも出場した。ウェルズリー・カレッジで政治学を専攻したあと、２１歳で処女作を出版。作品は「ニューヨーク・タイムズ」、「ＵＳＡトゥデイ」、「パブリッシャーズ・ウイークリー」などのベストセラー・リストの常連である（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[rokoroko]

再読。この３部作の中で最悪と思ってた。幽霊とか出てくるしでもアルコール中毒からの脱却を目指すヒーローに今回は注目してしまった。ブルーベリーマフィンて美味しいのかなぁ。視点変わり結構楽しめた

2021/05/13

[イヴ＠乗馬に夢中]

フライデーハーバー3,三男アレックス×ゾーイ。ファンタジーロマンス満載だった。初めから亡霊の１人称で始まり、これずっとかなっと思ったら、アレックス、ゾーイ目線もあって良かった。ゾーイの祖母のエマが亡霊トムとつながっていたなんてね。ラストはホロリとしちゃった。しかし、ここの男どもはみんな弱腰だね、ヒロイン強しの印象。ゾーイがめげないで良かったよ。ラストにアレックスがあの世の体験しちゃって、驚いたけどw.全体的にはよくまとまっていた。戦争時代の話と同時並行していてTSSのようだった。

2018/05/05

[rokoroko]

フライデーハーバーシリーズ３作目。２作目が面白くなかった訳は３作目の伏線が多かったからなのね。幽霊が出てきても、ストーリーの面白さは変わらなかった。アルコール中毒になりかけだった、アレックスが主人公。次作品でそもそも兄弟が協力することになった、妹の子供の父親がわかるといいなぁ～

2014/06/10

[キッチンタイマー]

前作で家に憑依されてるかのようなガラス職人のヒロインのあとでほんとに亡霊に憑依されたアルコール過多のヒーローアレックスと特殊能力料理というヒロインゾーイの話。とことん優しい癒し系美女は母性愛の権化。そこに祖母の介護。亡霊の存在で死の意味が少し癒しに傾いて。最近不自由な体で苦労した知人が病気で亡くなったのだけど夢で自由にがに股ぎみに歩きながら見たことがないくらい楽しそうに笑ったのを思い出した。死は生を全うしたひとには必ずしも不幸ではないと思った。

2015/06/01

[みうか]

シリーズ3作の中でこの話が一番好き。実際のアル中はそう簡単に解決できるものじゃないけどそこは不思議な力を持ったゾーイの料理のおかげだと思うとほっこり。幽霊の存在も面白かった。ちょっとノーラ・ロバーツっぽかったかな。ゾーイに惹かれる想いを必死で抑えようとするとこが胸キュン。

2016/11/09