内容説明
19世紀初頭のニューオーリンズ。リゼットは、継父が財産目当てで決めたはるか年上の男性との縁談から逃れようとしていた。継父は暴力に訴えてでもリゼットを従えようとし、彼女の味方をしてくれる家族はいない。リゼットは意を決して屋敷を抜けだし、いとこの家に向かう。そして、河岸にあった船を拝借しようとしたところ、持ち主である名門ヴァルラン家の双子の息子に見つかってしまった。一族の当主マックスに引き合わされたリゼットは身の上を告げ、送り返さないでほしいと懇願する。彼女の願いは聞き入れられ、しばらくの間ヴァルラン家にかくまわれることになった。男らしく優しいマックスに惹かれていくリゼットだったが、ある時マックスの過去を知り…。読者の声に応えてよみがえった、リサ・クレイパスの伝説のデビュー作。
著者等紹介
クレイパス,リサ[クレイパス,リサ][Kleypas,Lisa]
これまでに多数のロマンスを執筆し、12カ国語に翻訳されている。1985年にミス・マサチューセッツに選ばれ、アトランティックシティで開かれたミス・アメリカ・コンテストにも出場した。ウェルズリー・カレッジで政治学を専攻したあと、21歳で処女作を出版。作品は「ニューヨーク・タイムズ」、「USAトゥデイ」、「パブリッシャーズ・ウイークリー」などのベストセラー・リストの常連である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イヴ@乗馬に夢中
18
Only Vallerand 1リサクレ処女作。リゼイン×マックス。 18世紀のニューオーリンズの歴史がたっぷり書かれていて、社会問題も提起してあるロマンス。屋敷から逃げだし泥だらけになったリゼットと出会うマックス、出会いがまた良かった。マックスの元嫁が殺された事もあって事件性もあり。この元嫁が最悪だったけどね。まぁ犯人は最初からピンときた。ヒロインも健気で嫌味がなく、好感もてる作品。2018/04/28
Rin
5
アメリカが混沌としていた時代、フランスにルーツを持つクレオールの話。訳者による背景の説明があるとはいえ、政治絡みの部分は馴染みが無さすぎ…。しかも登場人物たちが話すフランス語のルビが多くて気が削がれる…。でも、初対面でボロボロのリゼット見た時点でガッチリ心掴まれたマックス、一直線でいいよー!過去の諸々で頑ななマックスを癒すリゼットの強さもリサクレ節満載でいい!2人で迎えた朝のマックスの動揺ぶりは笑う( *´艸`)マックスの息子sも素敵だし、本筋の流れは最高でした!2020/03/26
みろん
5
面白かった! でもこの結末は微妙…。あと、ヒロイン継父をもっとぎゃふんっ!とやっつけてほしかった。2010/07/21
ネフェルティア
3
再読。初読の時より、今回の再読の方が面白かった。リゼットの相手がマックスの二人の息子のどちらかでなくて、年齢の離れたマックスで良かった。ジョナサンの話もまた読みたくなった。2015/06/14
たまきら
3
著者の処女作なんですね。野心的な作品で、ロマンス小説というよりも歴史小説の要素を取り入れようとしているリサーチの鋭さにおお!と。正直クレオールの話の方が面白すぎて、逆に人物の魅力が伝わってこないような気もしました。赤毛の強気の女子がもうかわいくてたまりません。自分は息子のジョナサンがかわいくてかわいくて…続編を先に読んでました。フィリップ好きなんだけどな。2015/03/25