内容説明
恐るべきスパイ国家の全貌を明らかにした戦慄のソ連史。150以上におよぶ未公開写真、新資料と証言による戦慄の歴史スターリンの粛清とベリヤ事件の真相、フルシチョフ政権の実態が明らかに。
目次
第1章 チェーカー―赤色テロ
第2章 OGPUの時代
第3章 NKVDと大粛清
第4章 第二次世界大戦への序曲
第5章 見えざる戦線
第6章 盗まれた最大の機密
第7章 最後の粛清
第8章 冷戦の光景
第9章 停滞の時代
第10章 KGBという名の帝国
補遺 ソ連政権
著者等紹介
カタミーゼ,スラヴァ[カタミーゼ,スラヴァ][Katamidze,Slava]
1944年、グルジア生まれ。ソヴィエト軍の軍事外国語研究所を中尉として卒業し、将校としてモスクワ国立国際関係大学で国際法の大学院課程を修了。中東に国連軍事監視団員として派遣されたほか、テレビのプロデューサーやディレクター、レポーター、ラジオ解説者などをつとめる。その膨大な写真コレクションは、多くの書籍に使用されている。政治と軍事にかんするロシア語の著作がある。イギリス在住
伊藤綺[イトウアヤ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Masayuki Shimura
2
【ソ連情報機関の歴史は、ソヴィエト社会主義共和国連邦(USSR)の歴史といっても過言ではない】(文中より引用)・・・・・ソ連という体制と最も密接に関わり続けてきた機関であるだけに、時の権力の移行などに如実に影響を受けているなという印象を持ちました。偽情報なども出回っているため、本書の内容をどこまで信じて良いのかの線引きは難しいと思いますが、ある一つの視点として持っておくには有益ではないかと思います。2021/07/01
Масакун(masakun)
0
素晴らしい一品でした! 特に大粛清後半に就任したベリヤについて、新たな発見をさせていただきました。これ程わかりやすく書かれたソ連諜報関連書籍はあまりないと思います