人間・周恩来―紅朝宰相の真実

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  • サイズ B6判/ページ数 370p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562040933
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0098

内容説明

本書は、香港を代表する総合誌「開放雑誌」が専門の周恩来研究チームを組織し、膨大な関係資料と独自の取材に基づいてまとめ上げた周恩来評論集である。毛沢東・江青との関係や文化大革命への関与など多くの謎を残して逝った周恩来だが、その人物像は、中国共産党当局による神格化と情報統制に阻まれ、未だ十分に解明されていない。公正無私の聖人か、稀代の役者か。林彪の墜落死など中共史上の大事件とのかかわり、対台湾工作の内幕、私生活…さらなる周恩来研究の深化に向けて、香港ジャーナリズムが歴史の闇へと切り込む三十三編。

目次

第1部 概論(もう一人の周恩来―周恩来の逝去十周年を記念して;回り舞台の周恩来―中共指導者の中の寵児 ほか)
第2部 政治的人格(周恩来と毛沢東の関係―文革における毛・周間の恩讐について;誠惶誠恐して仕えた四十年―秘書や戦友の目に映った周恩来 ほか)
第3部 人物と事件(陳光第の死と周恩来―文革期湖南省における政治冤罪事件の内幕;周恩来と私の運命―周恩来の複雑性についての論評 ほか)
第4部 私生活(周恩来の女性遍歴―調査から判明した私生活の記録;周恩来と張若名、〓(とう)頴超との三角関係―周恩来の恋愛観と私生活 ほか)
第5部 共産党の聖人(周恩来の編年史―中共が出版した四冊本『周恩来年譜』;〓(とう)小平の毛・周擁護発言―内幕を暴露した公安機関の雑誌 ほか)

著者等紹介

金鐘[キンショウ]
「開放雑誌」編集長

松田州二[マツダシュウジ]
1975年、東京教育大学文学部文学科言語学専攻卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

1
香港の雑誌社が周恩来研究チームを組織してまとめ上げた評論集。「周恩来は真のある人間なのか、それとも嘘で固めた人間なのか?」評価の難しい人である事は間違いない。国家のため人民のため献身的に力を尽くした宰相と同時に、大独裁者・毛沢東の共犯者でもあった。しかし中共政権の激動の時代に27年もの間長期に渡り宰相の地位に踏みとどまる芸当は周恩来以外には誰も出来ないだろう。周恩来の私生児らしき人が台北で出版し物議を醸した「父と呼ぶのは辛すぎて」は日本では出版されていないのだろうか?2014/12/04

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