内容説明
フルカラーでたどる神の代理戦争と英雄たちの興亡。キリスト教対イスラム教の長く深い対立が生んだ200年にわたる戦いを、多くのカラー図版とコラムで立体的にわかりやすく紹介。
目次
序章 はじめに
第1章 聖地パレスティナ
第2章 「神はそれを望み給う!」
第3章 ダマスカスを前にして
第4章 好敵手
第5章 ビザンティンを撃つ
第6章 ナイルの岸辺
第7章 エルサレム再奪還
第8章 聖者の行進
第9章 戦いの終わりと余波
著者等紹介
ハーパー,ジェイムズ[ハーパー,ジェイムズ][Harpur,James]
作家。ケンブリッジ大学で学んだのち、古代から中世にかけてをテーマとした歴史書を多数刊行。アイルランド在住
本村凌二[モトムラリョウジ]
東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。『薄闇のローマ世界』でサントリー文芸賞、また『馬の世界史』ではJRA賞馬事文化賞を受賞。日本西洋古典学会委員、地中海学会常任委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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中島直人
13
(図書館)絵を見るための本。見たことのない絵ばかりで印象に強く残っている。恐らく、よく知られている絵は意識的に外されているよう。2017/05/27
塩焼き
1
十字軍って騎士道精神と中世ヨーロッパのロマンスの集大成だと思っていたけど、実際は欲に駆られた貴族や教皇によるものが多くてイメージとはかけ離れていた。いい意味で勉強になります。しかしイスラム教徒の支配に置かれながらも彼らと交流を持てていたキリスト教徒もいるから、今日のパレスチナ問題をただの宗教闘争と解釈するのがいかに愚問かがよく分かりますね。今でも学ぶところが多いなぁ、十字軍。一つ言うなら、振り仮名はいらないから遠征経路が分かる地図が欲しかった〜!2019/01/03
パーやん
0
結局、十字軍って何だったのか、良く分からないまま^^;。ドラキュラ伯爵やロビンフットは出てこなかった(当り前か)。2012/12/26
ダージリン
0
図が多くて面白いのだが、もう少し当時の社会情勢などに突っ込んでほしかった。十字軍に限定し過ぎた感があり、拡がりに欠けたか。2012/04/22
相良
0
教科書みたいな感じにまとまってて分かりやすかったし、カラーで資料たくさん載ってたのも良かった。けど、文章ぶった切ってコラム入ってるから少し読みにくい。章の終にまとめて欲しかったな。でも入門書にはよいです!2011/06/28