最期の一球

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562040384
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「二番手の男」が投じた友情と惜別の一球が御手洗も諦めかけた「事件」を打ち砕く!「奇跡が起こったよ石岡君」心躍る感動の青春ミステリー。御手洗潔シリーズ長編。

著者等紹介

島田荘司[シマダソウジ]
1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒業。81年に『占星術殺人事件』で衝撃的デビューを果たし、その後も「御手洗潔シリーズ」「吉敷竹史シリーズ」を軸に、話題作・問題作を世に問い続けている。また死刑問題や自殺問題を日本人論としてとらえて発信し続け、ミステリーの枠を超えた幅広い読者の共感を呼んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

73
著者の作品は初読。有名なシリーズものらしいが、何も知らずに読む。御手洗と石岡のもとに母親の自殺未遂と遺言について相談があった。母親が死にたいと思った原因は借金。悪徳金融「道徳ローン」から受けた融資の連帯保証人になって、莫大な借財を抱えることになってしまったのだと言う。その「道徳ローン」ビル屋上の小屋が燃えた。お陰で借金はなくなって一件落着に見えたが……そこからは野球に人生を捧げた若者と若者が憧れた天才スラッガーの話になる。事件は頭から離れ、野球にかける若者を追う。最後に明かされる「最後の一球」の意味。2023/12/08

えんちゃん

68
読メ1900冊目。以前お気に入りさんのレビューにときめいて、次のキリ番は絶対にコレと決めていた1冊。悪徳金融業者から被害者を救った最後の一球は、友情と奇跡の一球だった。ミステリ・野球・青春・友情・人生、私の好きなモノ全部込み込み。胸熱で最高だった。浜商も強かったよね。イキな計らいの御手洗も超すてきだった。2023/11/15

13
稀代の一流スラツガーと一流になりきれなかった若者との野球人生を絡めた熱くてほろ苦い青春ミステリー。御手洗さんと石岡君の出番はほんの僅か。でも面白かったです♪

RED FOX

10
ひっさびさの再読。堪らんわ!ただし、いつもの名探偵大活躍ではない(笑)。野球だけでもプロの厳しさ、一流の凄さ、そして面白さなど色々詰まってます(島田が野球を語るとは・・・)。選手たちの栄光と挫折、勝負と友情にキュキュキューン。そして屋上に神社がある消費者金融「道徳ローン」という社名にノックアウト!(^^)!2015/06/08

紅羽

9
図書館本。御手洗の元に舞い込んだローン会社のビル火災の事件。密室で発生した火災。御手洗が導きだした真相は在り来たりで、ちょっと物足りなさがあったのですが、その後ある野球選手の半世を語る章に突入し、一気に作品の色はスポーツ選手の自叙伝のようなカラーに変化。どうもミステリとしての着地点が分からないまま読み進めた所にあのローン会社が再び浮上。ラストでタイトルの意味が分かった瞬間、フワッとした心地好さを感じました。ちょっといつもと違う印象の御手洗シリーズ。たまにはこういう事件の始末もいいですね。2015/09/04

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