内容説明
ハイチに住む実業家が死に、屋敷には七人の相続関係者が集められた。「私の遺体は丘の上に深く埋め、棺には杭を打ちこむこと。財産は第一相続人にすべてを譲る。ただし、第一相続人が二十四時間以内に死んだ場合、第二相続人が権利を得る。第二相続人が二十四時間以内に死んだ場合には第三…」と奇妙な遺言が読み上げられる。遺言書をなぞるように屋敷では相続人が奇怪な死を迎えていき、そして最後に残された第七相続人に…。息詰まるサスペンスと驚天の仕掛けで読者を奈落に突き落とす黄金時代の異端児による怪作がついに登場。
著者等紹介
ロスコー,セオドア[ロスコー,セオドア][Roscoe,Theodore]
1906~1992年、アメリカ。ロチェスターに生まれ、各地を転々としながらパルプライターとして多くの作品を残す
横山啓明[ヨコヤマヒロアキ]
1956年生まれ。早稲田大学文学部卒。英米翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
43
ブードゥー教で有名なハイチに住む資産家だが性悪な伯父が死に遺産相続権を手に入れたピット。彼女は相続権を拒否するために葬儀への出席を拒むが恋人である主人公はハイチに無理やり、同行する。だが、欲深くておかしい論理の遺産相続人が次々と殺される。高圧的または朴訥とした現地の警察と上手く、コミュニケーションができずに捜査が進められるが暴動が発生。なんと、カコ(ならず者)を率いているのはゾンビだという!遂にパニックになった警察からも殴られ、生き埋めにされる主人公。もはや、これは冒険パニック推理小説だ!2014/03/01
koma-inu
21
2点 幻の密室ミステリ、快作という噂で読みましたが、少し私には合わず。なんといっても、○○ビが出てくる!といった展開は脱帽、そしてその回収は見事でした(そこまでやるか?という展開ですが)話としてはキレイにまとまっています。とはいえ、現実感の無さ、密室トリックが某作品と類似というところで、入り込めませんでした。2021/01/16
けいちゃっぷ
20
死亡したハイチの実業家の屋敷に7人の遺産相続人が集まったが、遺産相続には条件があった。 そして相続人が次々と殺されてゆくし、さらにはゲリラとの銃撃戦やら、ゾンビが墓穴から蘇るやら、てんてこ舞い。 もしかしてバカミスかとも思ったが、本格ものとしてちゃんとオチまであるのだから凄い。 ところで、今風ではないにせよゾンビが少し登場するが、当時はなんと呼んでいたのか原文が気になる。 305ページ 2018/08/02
ヨッシー
18
こっ……これはすごい!怪作という名の大傑作(?)ですよ!読んでいる間のテンションの無駄な高揚感とかおかしかったです、実際。怪しいを通り越して怪しい容疑者、異常な舞台設定、猛スピードの連続殺人、そして後半の怒涛の展開。一見むちゃくちゃをやっているようで、その実単なるむちゃくちゃな小説であるという面白さ(笑)いえ、ちゃんと合理的に収拾は着きますよ、えぇ。恐ろしいのは、『そして誰もいなくなった』や、カーの某作より前に書かれているということですよね……。ぜひぜひ、ロスコーの他の作品も読んでみたいところです。2012/06/16
ソルト佐藤
17
めちゃくちゃ面白い。ゾンビ×そして、誰もいなくなった×バトルロワイヤル(笑 これが、80年くらい前の作品だと思えない。「そして…」より前に発表された作品だというのがとくに。遺言の内容がまるで、たけし顔で「今日は皆さんに、ちょっと殺し合いをしてもらいます」みたいな内容でまず笑ってしまう。B級感あふれる激しい展開。ゾンビが実際に復活した瞬間に最高潮に! 本当にミステリーになるのと思ったら、最後は見事に着地した。これは、怪作『赤い右手』を読み終わった時の感触に似ている(笑 2019/08/18
-
- 和書
- ひいおばあちゃんのビー玉




