内容説明
これは軍鼓の拍子に歩調を合わせて、意気揚々と行進しながら帰還した英雄の物語ではない。戦友の追憶と「無名戦士」の墓だけが知っている男たちの物語である…。連合軍イタリア上陸作戦の凄惨な戦いを描いた戦争文学の金字塔。
著者等紹介
ウッドラフ,ウィリアム[ウッドラフ,ウィリアム][Woodruff,William]
1916年にランカシャの木綿工場労働者の家に生まれた。13歳で小学校を終えると、食料品店で御用聞きとして就職。17歳で郷里のランカシャを出奔し、ロンドンで鋳鉄工場で最下層の不熟練労働者として働く。郷里でもロンドンでも労働党に入って、政治活動に参加し、将来は労働党の政治家になることを夢見る。19歳のとき、オックスフォード大学で聴講生として2年間学び、後の2年間は正規の学生として、経済学、政治学、歴史学を学ぶ。卒業前に兵役を志願する。1940年に兵卒として入隊、国内では漫画のような軍隊生活を送り、イタリアでは将校として最前線で死の淵にのぞむ。1946年に復学。卒業後、1950年にイングランド銀行特別研究員となり、1953‐56年イリノイ大学、1956‐66年メルボルン大学経済史学部長、商・経済学部長を歴任、1966‐96年フロリダ大学大学院経済史終身教授。著者は特定のグループに属さぬ孤高の碩学だが、世界的に著名な歴史家である
原剛[ハラツヨシ]
1931年、東京生まれ。1985年、早稲田大学大学院経済学研究科後期課程修了。城西大学大学院経済学研究科非常勤講師(西洋経済史担当)
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