内容説明
山本五十六の責任か?連戦連勝を誇る連合艦隊がなぜ大敗北を喫したのか。『トラトラトラ』の著者によるミッドウェー海戦研究の必須文献。
目次
完全な失敗だ
敵がいたぞ
日本軍をまだ阻止できない
司令部は何をしているんだ
とうとうやって来た!
ほとんどやっつけた
燃えさかる地獄
かかる惨敗
飛龍一艦たりとも
敵艦を沈めようと決心していた〔ほか〕
著者等紹介
プランゲ,ゴードン・W.[プランゲ,ゴードンW.][Prange,Gordon W.]
1910年米国アイオワ州に生まれる。アイオワ大学、ベルリン大学で学び、二十七歳の若さでメリーランド大学の歴史学正教授となり、1980年に死去するまでその職にあった。昭和20年から26年までGHQの戦史室長としてマッカーサー戦史の編集に当たり、その間、資料の収集やインタビューを精力的に行った
千早正隆[チハヤマサタカ]
明治43年(1910年)生まれ。昭和5年海軍兵学校卒業(第五十八期)。戦時中は戦艦武蔵高射長、第十一戦隊参謀を経て、昭和19年海軍大学校を卒業し、第四南遣艦隊参謀、ついで連合艦隊参謀として敗戦を迎えた。戦後は海軍省史実調査部部員ついでGHQ戦史室調査員として戦史の調査に当たり、プランゲの研究に協力した
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感想・レビュー
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C-biscuit
7
下巻ではいよいよ日本の空母が攻撃される。加賀、赤城、蒼龍は艦載機を発艦させる最悪のタイミングで、攻撃を受けた。度重なる兵装交換による艦内の状態も、被害拡大の要因である。それぞれ直撃弾は2〜4発であるが、敵を攻撃するための爆弾が誘爆したため、わずかな時間で損害を受けたこの出来事は、日本側にとっては信じられないことであり、当時のアメリカではまさに奇跡であったと感じる。また、この本は非常に公平に論じられており、飛竜の活躍は感じるものがある。ヨークタウンへのトドメが潜水艦であることを初めて知った。これの良かった。2015/08/27