内容説明
神をその身に宿すアルコンの後継者をめぐる陰謀と、神の怒りに触れ未曽有の干ばつに見舞われた二つの国。巫女ミラニィは、書記セトと楽師オブレクとともに、正統なアルコンの後継者を探しにでかけ、陰謀にたちむかう。
著者等紹介
フィッシャー,キャサリン[フィッシャー,キャサリン][Fisher,Catherine]
イギリスのウェールズ在住の作家、私人。3冊の詩集があり、こども向けの作品も多く書いている。デビュー作『呪術師のゲーム』は、スマーティーズ賞の候補作となり(1990)、『キャンドル・マン』でティル・ナ・ノーグ賞を受賞(1995)、『スノーウォーカーズ・サン』3部作でも賞を受賞している
井辻朱美[イツジアケミ]
東京大学理学部生物学科卒、同大学院人文系研究科比較文学比較文化修了。「水の中のフリュート」30首で、第21回短歌研究新人賞、『エルリック・シリーズ』(ムアコック、早川書房)で第17回星雲賞海外長編翻訳部門、『歌う石』(メリング、講談社)で第43回サンケイ児童出版文化賞、『ファンタジーの魔法空間』(岩波書店)で第27回日本児童文学学会賞をそれぞれ受賞。早川書房、東京創元社、講談社などでファンタジーの翻訳、紹介、創作にたずさわる。BSでオペラの字幕も手がける。白百合女子大学文学部教授
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感想・レビュー
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Yuna Ioki☆
18
大人向けか子ども向けなのか少し中途半端な印象はあるが、どちらでも楽しめる作品。 先日読んだ同作者のサフィーク・インカースロンシリーズに比べて人物や背景などがイメージしやすく、読みやすい。 次巻からどういう展開になるのか期待できそうな感じ。2013/12/15
シルク
8
キーッ読みにくい(# ゚Д゚)!!! 他の読書家さんも言ってはるが、主に訳の問題だ。素直に訳せばいいのに、妙にもってまわしたような言い方。「私こ~んな言葉も知ってま・す・の・よ」とひけらかしてんのか? て思っちゃう言葉選び。主語が曖昧で、「これ、誰?」って、元にかえって読み直さないといかん所多々。最後の頁では、ある主要人物の名前をことごとく言い間違えてるよ。最後の最後でこのざまとか。も~、日本語にイライラして、イマイチ物語に入り込めず。3巻まで出ているようだけど、もうこの人の訳で読むのに耐えられん。2018/06/03
AsK
4
ファンタジー作品自体が少ないのに、中でも輪をかけて少ない珍しいオリエンタルファンタジー。この中東を舞台にした世界観て好きなのですが、なかなか見ないですね。お話自体なかなか面白かったです。この手の世界観のお話がさらに増えていけば、作家同士競いあってさらに磨きあげられた作品が生まれるのではないかと思いました。2011/11/13
a
3
アルコンってすごくさみしいんだね。みんなに崇拝されてても、なんでも手にいれることができても、たったひとりのひとがいなければ、幸せじゃないなあ。神様とは孤独な存在なのかもしれない。2013/12/10
そらね
2
独特の雰囲気と世界観が素晴らしい作品です。登場人物も皆個性的で、読んでいて引き込まれます!2013/10/18