真昼の悪魔〈下〉―うつの解剖学

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784562036554
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

内容説明

「好んでうつ病になる人はいない。しかしそうなってしまった以上、私たちは、それから何かを見つけていかなければならない。つまり、私たちは何者か、ということを」うつ病の発症と各種治療法、依存症等をあつかった上巻に続き、下巻では自殺、歴史、うつ病と社会、進化論から見たうつ病などについてとりあげていく。やがて著者は、人間が「うつ」をかかえるということのなかに、意味と希望を見出していく。取材をおこなった女性がいった。「楽園を見つけるために地獄を通り抜けてきたの」。確かに人間は絶望し、まちがえる。しかし、自分の生き方を選びなおすことができる。すべての感情は実はつながっている。「悲しみを知ることで愛は、より強く、より広いものになれる」のだ。長期ベストセラーとなった話題作の全訳。

目次

第7章 自殺
第8章 歴史
第9章 貧困
第10章 政治
第11章 進化
第12章 希望

著者等紹介

ソロモン,アンドリュー[ソロモン,アンドリュー][Solomon,Andrew]
アメリカ、イギリス両国籍をもつ作家、ノンフィクションライター。『真昼の悪魔』(The Noonday Demon:An Atlas of Depression)は、刊行直後から高い評価を受け、2001年全米図書賞「ノンフィクション部門」を受賞。『ニューヨーカー』、『ニューヨークタイムズ・マガジン』に定期的に執筆。イェール大学およびケンブリッジ大学を卒業。現在はニューヨークとロンドンに居を構えている

堤理華[ツツミリカ]
神奈川県生まれ。金沢医科大学卒業。麻酔科医、翻訳家。「ダンスマガジン」(新書館)等で舞踊評翻訳なども手がけている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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harass

71
鬱は中流や上流特有のものであるという認識があるが、著者によると下流貧困層のほうが圧倒的に発症率が高いという。幼少期からの過酷な環境や低い知的水準からの無知、さらに発症時の抗うつ剤などの高価な医療費が払えない問題があるという。鬱の歴史、抗うつ剤は50年代に結核の薬から偶然発見されたという。なぜか患者が元気になったことからだと。メンタルヘルス対策や無保険者への政治の働きかけなど、取材していく。そしてまとめ。正直読みにくさがあり、論議される制度や認識が日本のと違うのだがこの病気に関心がある人は必読。2018/03/11

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