内容説明
昭和十二年、商都大阪―。とある薬問屋の跡目をめぐる争いの中、招かれていた金田一耕助の目前で起こる殺人事件。ところが不可解なことに、殺人者も死体も現場から消え失せたという。金田一は事件の捜査に乗り出し、事件は終幕を迎えたかに見えた。一方、これを新聞記事で知った明智小五郎はある行動を開始した―。探偵小説の名手がおくる、パスティーシュ・ミステリの白眉。ほかに珠玉の六編を収録。
著者等紹介
芦辺拓[アシベタク]
1958年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業後、読売新聞社入社。86年に『異類五種』で第2回幻想文学新人賞に佳作入選。90年に『殺人喜劇の13人』で第1回鮎川哲也賞を受賞
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感想・レビュー
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不見木 叫
2
国内外の古典ミステリのパスティーシュ作品集(一部例外あり)。その作品を知らないために、あまり面白味を感じなかった作品があったのが勿体なく思う。個人的ベストは表題作と「探偵映画の夜」です。2013/10/07
シマエナガ
1
再読 2020/09/08
小林ミノリ
1
金田一耕助、明智小五郎をはじめとする東西の名探偵や怪人が登場する短編集、探偵小説に対する愛情があふれ出ていて、読んでいて笑みがこぼれます。
さいだ
1
帰りの電車でちまちま読んでいたが、ようやく読了。やはり表題作が一番印象に残ったかな。明智さんの意外なオチャメぶりに苦笑。2011/10/07
りうかん
0
古今東西の名探偵の共演短編集。実は知らない探偵さんのほうが多かったという。この手の作品は元ネタを知らないと楽しめないのかもしれない。不覚。2017/10/04